日時 2010年6月17日(木)18:00
場所 日仏会館ホール(定員120名)
講師 本多健一(日本学士院会員、東京大学名誉教授)
司会 飯山敏道(東京大学名誉教授)
主催
財団法人日仏会館,日仏医学会,日仏海洋学会,日仏工業技術会,日仏生物学会,日仏獣医学会,日仏農学会,日仏薬学会,日仏理工科会
1839年、弱冠19歳のベッケレルはパリ科学アカデミーにおいて、水中の金属板に太陽の光をあてると電流が流れることを発見した。同年写真の元祖ダゲールのダゲレオタイプが同じパリ科学アカデミーにおいて紹介された。偶然とはいえこのことは不思議な奇縁といわざるをえない。何故ならば両者の原理は現代科学の眼でみれば同じ本質に基づいているからである。前者は光をエネルギーとして、後者は情報として捉えている。前者の金属板から酸化チタンへと発展する道程を紹介する。