海老坂武

会場

日仏会館ホール

日時 2010年9月17日(金)18時(17時30分開場)
場所 日仏会館ホール(定員120名、先着順)
参加費 1,000円(学生500円、会員無料)

 

講師 海老坂 武(フランス文学者) EBISAKA Takeshi

共催  朝日新聞社

 

ユマニスムの批評精神を現代にどう活かしていくか。

 

日仏会館では、関係の深かった加藤周一氏を記念する講演会を年に一回開催いたします。朝日新聞社の共催を頂いています。

第1回は海老坂武氏の講演です。

 

生活のレヴェルでもまた文化のレヴェルでもヨーロッパとの接触は、加藤周一氏の仕事全体に大きな影響を与えたと思われる。中でもフランスとの絆は最も強いものであったろう。

 

そこで、フランスとは加藤氏にとって何であったかを正面から問うてみよう。医学研究者としての若い頃のフランス体験の核心は何だったか。それはその後の仕事の中でどう生かされたか。時代と共にフランスへの視線は変わったのか、変わらなかったのか。変わったとすれば何が変わったか。

 

雑種文化論から日本精神史にいたる加藤氏の広大な言葉の空間を彷徨いながら、今あげた問いに迫まり、私たち各人にとってのフランスを考える目印としたい。

 

海老坂武(えびさか・たけし) 

 

1934年東京生まれ。国民学校一年目、新制中学校一年目の世代。東京大学フランス文学科卒業。20世紀フランス文学、思想専攻。大学院時代、1963年から2年半フランスに留学。1966年帰国後一橋大学に勤務、1996年より関西学院大学に勤務。2003年教師生活を終えて、以後執筆活動に専念。

 

 

 

著作

『戦後思想の模索』(みすず書房)、『サルトル』(岩波新書)、『フランツ・ファノン』(みすず書房)、『戦後が若かった頃』『かくも激しき希望の歳月』『祖国より一人の友を』(以上自伝三部作は共に岩波書店)他