日仏会館レクチャーコンサートでは、今年度はピエール・ブーレーズをテーマに、ピアニスト、作曲家の野平一郎先生から2 回連続でお話しをお聞きします。第1回は1970年まで の活動について、主にヨーロッパを主導した初期の作曲活動 と、60年代からの指揮活動における過去との遭遇をテーマ に、実際の演奏を交えレクチャーをして頂きます。
曲目 ブーレーズ 12のノタシオン(1945)
ドビュッシー シランクス(1912)
ブーレーズ フルートとピアノのためのソナチネ(1946)
演奏 佐久間 由美子(フルート) 野平 一郎(ピアノ)
野平 一郎 NODAIRA Ichiro (Piano)
東京芸術大学附属音楽高等学校、同大学、大学院修士課程を経て、1978年、フランス政府給費留学生としてパリ国立高等音楽院に学ぶ。ピアニストとして、現在までに90枚以上のCDをリリース。武満徹、湯浅譲二の全ピアノ作品集や、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ全集などがある。また、作曲家としては、フランス文化庁をはじめ国内外からの数多くの委嘱作品がある。代表作はオペラ「マドルガーダ」、日本フィルシリーズ第40作「トリプティーク」など。第13回中島健蔵音楽賞(1995)、第44回尾高賞、芸術選奨文部大臣新人賞、第11回京都音楽賞実践部門賞(1996)、第35回サントリー音楽賞(2004)、第55回芸術選奨文部科学大臣賞(2005)を受賞。現在、静岡音楽館AOI芸術監督、及び東京芸術大学教授。
佐久間 由美子 SAKUMA Yumiko (flûte)
1982年、東京藝術大学付属音楽高校よりパリ国立高等音楽院に入学。84年、満場一致のプルミエ・プリを得て卒業。83年ランパル国際コンクール第1位。及びジョゼフ・ランパル賞受賞。84年ボルドー国際フェスティバル金メダル受賞。85年第1回神戸国際フルートコンクール第2位入賞。これまでに89年村松賞、92年モービル音楽賞奨励賞を受賞。現在国立音楽大学客員教授。