講師 小田部 陽一(在ジュネーブ国際機関日本政府代表部大使、前外務審議官) / OTABE Yoichi
参加費1,000円(学生500円、日仏会館会員無料) 定員120名 要事前参加登録
同時通訳機器のデポジットとして1.000円お預かりしますが、お帰りの際にお返しします。
新興国が台頭する中、今般の金融危機を契機に国際経済秩序は大きく変化した。G7/G8といった先進主要国だけではなく、新興国の積極的な関与が必要となり、そのための枠組みとしてG20サミットが2年前に誕生した。危機克服に大きな役割を果たしたG20は現在、「国際経済協力の第一のフォーラム」として、政策協調に主導的な役割を担っている。
その一方で、価値観を共有する先進国の集まりであるG8は、開発や政治・安全保障分野で大きな役割を引き続き果たしている。また、マーケットへの対応が必要なケースでは、G7/G8での協力が引き続き重要である。
このような歴史的転換期に私は、「シェルパ」(個人代表)として総理をサポートした。36年前にランブイエでサミットを始めたフランスが、本年,G8・G20双方の議長国を務める。同じく36年前にフランスに初めて赴任した私自身の経験も踏まえ、後の両サミットの展望につきお話ししたい。
小田部 陽一(おたべ よういち)
1950年生まれ。74年一橋大学法学部中退、外務省入省。在フランス日本国大使館公使、中東アフリカ局アフリカ審議官、経済局長を歴任。前外務審議官(G8 / G20シェルパ)、2011年1月より在ジュネーブ国際機関日本政府代表部大使。
(conférence en japonais avec traduction simultanée)