冨永 明夫(東京大学名誉教授)

会場

501会議室

日 時:2011年5月9日、16日、23日、30日(各月曜日・4週連続)

定  員:20名(先着順) 受講料:8,000円(一般)、6,000円(日仏会館会員)

 

 

晩年に書かれた未完の伝記です。17歳のミラノ入場の場面で中断されていますが、生涯を見据える視線は作者晩年のそれです。全篇を貫く即興的筆致は、時に脱線しながらも、過去を次々と《発見》してゆく作者の呼吸を生々しく伝え、独特の迫力に溢れています。これは回想された過去の集積というより、回想する作者の現在を記録した文書なのです。

とり上げる話題は、以下に列挙するテーマ群から適宜取捨しますが、それぞれのテーマに沿ってテクストを選び、プリントを配布。それを読み進めます。大筋は翻訳で、味読したい箇所は原文を読んで頂くつもりです。

◇ 嘘から始まる真実探求の書 / 砂上の12女性のイニシアル / 家族の肖像 / 母の死 / 圧制と反抗児 / ランベールの死 / 中央学校 / キュブリー嬢 / 音楽の発見 / 数学への情熱 / 上京 / パリ生活の鬱屈 / 新米少尉のアルプス越え / 解放としてのイタリア

 

お申し込み方法: 

FAX、E-mailいずれかの方法で日仏会館事務局宛ご連絡下さい。

折り返しFAXあるいはE-mailで受付番号と振込先をお知らせいたしますので、

受付日から1週間以内に受講料をお振込下さい。

 

FAX:03-5424-1200