1978年以降、中国は驚くべき経済的転換を果たし、今日では世界第二位の経済大国となった。中国の経済システムが資本主義国に近づいても、政治システムには依然大きな乖離がある。頻繁に強調されるのは、西側の民主主義との距離である。しかし市場資本主義の傍らで、強権的国家の遍在性にもかかわらず、個人やグループそして運動組織が声を上げ、耳を傾けさせることがあるのも事実だ。多くの分析がなされているが、本講座では4名の専門家を招き、中国における市民社会の台頭について議論を行う。
~プログラム~
◆14 : 00
開会挨拶
マルク・アンベール(日仏会館フランス事務所)
◆14 : 10 - 14 : 40
「中国的な市民社会? 現代中国における個人、市民、国家」
ブノワ・ヴェルマンデル (復旦大学)
◆14 : 40 - 15 : 10
「中国で起きる民意の台頭は西側との距離を縮められるのか?」
富坂聰(ジャーナリスト)
◆15 : 10 - 15 : 40
討議
司会:坪井善明(早稲田大学)
◆– 休憩 –
◆16 : 00 - 16 : 30
「中国社会は市民的であるよりも自律的なのか?あるいはその反対か?」
ジャン=ピエール・カベスタン(フランス国立科学研究センター、香港浸會大学)
◆16 : 30 - 17 : 00
市民社会の台頭は何をもたらしたか?」
園田茂人(東京大学)
◆17 : 00 - 17 : 30
討議
司会:坪井善明
◆17 : 30
閉会挨拶 坪井善明