プ ロ グ ラ ム
・ピアノ 櫻木枝里子
ラモー 新クラヴサン組曲より
ラヴェル 夜のガスパール
・ピアノ 夜船 彩奈
白山 智丈 前奏曲【初演】
幻想曲【再演
・ヴァイオリン ジェラール・プーレ
・ピアノ 金澤 希伊子
ラヴェル フォーレの名による 子守唄
ハバネラの形式による小品
バイオリンとピアノのためのソナタ
櫻木 枝里子(ピアノ さくらぎ えりこ)
東京生まれ。慶應義塾女子高等学校を経て桐朋学園大学音楽学部演奏学科(ピアノ専攻)卒業後、渡仏。パリ・エコールノルマル音楽院にて高等ディプロムを取得(満場一致首席)。パリ及びパリ近郊で行ったリサイタルは地元紙の好評を得た。帰国後はソロ、室内楽、歌曲の伴奏やバレエとのコラボレーションなど、多岐にわたり演奏活動を行っている。これまでに、ピアノを塩澤とし子、金澤希伊子、ジェルメーヌ・ムニエ、ルステム・サイトクロフの各氏に、室内楽を藤井一興、清水高師の各氏に師事。現在、慶應義塾女子高等学校講師。
夜船 彩奈(ピアノ よふね あやな)
3歳よりピアノを始める。桐朋学園大学音楽学部音楽学科ピアノ専攻卒業。これまでにピアノを片山友子、金澤希伊子、中野洋子の各氏に、ソルフェージュを上岡洋一氏に師事。在学中、桂幸会パリ講習会に参加し、ブルーノ・リグット、オリヴィエ・ギャルドン、ジャック・ルヴィエの各氏のレッスンを受講。現在ソロや室内楽、伴奏等の演奏活動を行いながら、後進の指導にあたっている。
白山智丈(作曲家 しらやま ともたけ)
東京生まれ、6歳よりピアノをはじめる。慶應義塾大学卒業後、㈱第一勧業銀行(現、㈱みずほ銀行)に勤めるが後に退社、本格的に作曲を志す。洗足学園音楽大学卒業、桐朋学園大学研究生修了(作曲専攻)。2008年「木管五重奏のための音楽」が「第13回東京国際室内楽作曲コンクール」ファイナリスト。同年、松尾ホールで行われた「コンサート桂幸会ジョイントリサイタル」において「幻想曲」を初演、パリ国立高等音楽院教授ブルーノ・リグット氏より好評を受ける。また同作品が2009年「アジア国際音楽コンクール」第3位入賞。2010年には、日仏会館ホールで行われた「フランス音楽の夕べ」において「ファンタジック・バラード」を初演する等の作品発表活動を行っている。この他現在、東京芸術大学において映像と音楽、音響について研究の傍ら、東京成徳短期大学講師。これまでに作曲を西岡龍彦氏、分析を石島正博氏、ピアノを金澤希伊子、高橋裕、羽鳥栄、吉田真穂、ユージン・インジックの各氏に師事。国際芸術連盟、㈳日本作曲家協議会各会員
金澤希伊子(ピアノ かなざわ けいこ)
1950年東京音楽学校(現東京芸術大学)ピアノ科卒業。1952年東京音楽学校研究科(現大学院)終了。1953年渡仏、ラザール・レヴィ教授に師事。1955年から桐朋学園子供のための音楽教室、女子高校、短期大学、大学に奉職(1957年より教授)。1964年~84年東京藝術大学兼任。1955年第1回リサイタル開催。1956年上田仁指揮東京交響楽団とラヴェルのピアノ協奏曲を協演。その後ラヴェル:左手のための協奏曲、ファリャ:スペインの庭の夜(東フィル)、三善晃:ピアノ協奏曲(東京藝大管弦楽団)を協演。又、バッハ:ブランデンブルグ協奏曲第5番、モーツァルト、グリーグ、リストの協奏曲、サン=サーンス:動物の謝肉祭を演奏。1965年より、イソ弦楽四重奏団と10年間にわたりピアノ五重奏曲のほぼ全レパートリーを演奏。2001~02年再渡仏、ペルルミュテール教授にラヴェルの楽曲演奏について指導を受ける。2002年パリに於いてサロンコンサートを開催。2003年 プラハ(チェコ)の現代音楽祭「日本の夕べ」で松村禎三氏の作品を紹介。2003年、2006年、2007年パリに於いてサロンコンサートを開催。2005年8月、プラハ・サマーアカデミーに教授として招かれる。11月、チェコ室内楽の夕べでコチアン弦楽四重奏団と共演(カザルスホール)。小津恒子、井口基成、安川加壽子の各氏に師事。池内友次郎氏に理論を学ぶ。日本音楽コンクール、同学生コンクール、安川加壽子記念コンクールやオーディションにて審査委員を務める。またバッハやラヴェル作品の運指奏法解説やエッセイ等執筆多数。2010年CD「ラヴェルピアノソロ作品全集」をリリース。現在、桐朋学園大学名誉教授、(公財)日本ピアノ教育連盟理事、(公社)日本演奏連盟、日仏音楽協会各会員。
ジェラール・プーレ(ヴァイオリン Gérard POULET)
ジェラール・プーレは、指揮者とヴァイオリニストであったガストン・プーレの息子で、天才少年期を送る(父ガストンはドビュッシーのヴァイオリン・ソナタを作曲家自身のピアノで1917年に初演した事で知られる)。11歳でパリ国立音楽院に入学し、2年後に審査員全員一致の首席で卒業。18歳の時に、イタリアのジェノヴァでのパガニーニ・コンクールで優勝。巨匠ヘンリック・シェリングに師事。キャリアを世界中に広め、ヨーロッパ、アジア、アメリカ、アフリカの各地で有名オーケストラと共演。名高い音楽フェスティバルや定期公演に出演している。偉大な教育者でもあり、長年教授を務めたパリ国立高等音楽院を2003年に退官後、パリCNR市立音楽院のソリストコースとエコール・ノルマル音楽院で教鞭を執り、2005年4月から2009年3月まで東京芸術大学の客員・招聘教授を務めた。2010年4月からは昭和音楽大学の客員教授となる。コンクールの優勝・上位入賞者を多数輩出し、日本のヴァイオリン界のレヴェルを確実に上げている。73歳を超えた現在も現役。数多くのマスタークラス、主要な国際コンクールの審査員に招聘されている。日本では、京都フランス音楽アカデミー、いしかわミュージック・アカデミー、軽井沢国際音楽祭、河口湖ヴァイオリンセミナー他、アップビートとかち音楽祭、多数の音楽大学(桐朋、国立、沖縄県芸、愛知県芸、フェリス、作陽、洗足)に招かれている。1995年にフランス芸術文化章 及び1999年に文化功労賞を受賞。日本弦楽指導者協会、及び日本フォーレ協会の名誉会員。日本在住。www.gerard-poulet.com