寺尾 仁 (新潟大学工学部准教授。パリ国際大学都市日本館前館長)

会場

日仏会館ホール

パリ国際大学都市日本館は、富豪二代目薩摩治兵衛、薩摩治郎八父子の寄贈によって1929年に開設された。第一次大戦後にパリに注ぎこまれた日本の富は、世界大恐慌、第二次大戦などを乗り越えて80年経った今日でも日本とフランスの学術・文化交流に重要な役割を果たしている。前世紀末のバブル期に拡大した日本とフランスの交流は現在、転換点に立っている。学術・文化交流は、日本とフランスの双方向の関係から、多極の関係の中の2極へと進もうとしている。その中で、日本館も地歩を占
めるべく努めている姿勢を、2010年4月から2年間、日本館館長を務めた経験を踏まえ
て話したい。

 

 

 

 

 寺尾 仁

 1957年東京生まれ。

専攻:都市法・地域政策
1981年早稲田大学法学部卒業。1983年早稲田大学大学院法学研究科修士課程修了。
1989年トゥールーズ第1大学都市計画法・建設法高等専門研究課程(DESS)修了。1992年新潟大学教養部助教授。1994年より現職。2010年-2012年パリ国際大学都市日本館館長。

 

業績:「パリ学生寮街からの手紙」『地域開発』
553/556/559/562/565/568/571/574、2010-2012;(共編)『小さな町こそ輝る-小須
戸まち育て奮闘記』新潟日報事業社、2010;(共著)『国際比較・住宅基本法』信山
社、2009など。