シンポジウムの趣旨:ジェンダー平等は、社会、個々人の発展を促す重要な要素とみなされ、世界諸国、国際機関で推進されている。だが、日本は、世界経済フォーラムの発表した「グローバル・ジェンダー・ギャップ・レポート2012年」において135ヶ国中101位(前年:98位)に位置づけされているように、ジェンダー平等の面でかなり遅れをとっている。「ジェンダー主流化」政策を掲げているEUならびにその加盟国フランスとの比較をつうじて、日本の現状について解明を試み、事態の打開に向けて政策提言を行う。 詳細はこちらからもご覧いただけます
・開催日時/場所 第Ⅰ部:2013年7月20日(土)13時30分~17時/日仏会館501号室
第Ⅱ部:2013年7月21日(日)13時30分~17時/日仏会館ホール
・使用言語:日本語(日本語からフランス語への通訳なし)
・主催:日仏女性研究学会(日仏女性資料センター)
・共催:公益財団法人日仏会館 日仏会館フランス事務所 ・後援:お茶の水女子大学ジェンダー研究センター
プログラム
第Ⅰ部:「日仏比較の方法を探る:国家・家族・個人の概念から」
(7月20日(土)13時30分~17時/日仏会館501号室)
〔司会〕佐藤浩子(川村学園女子大学)
趣旨説明 佐藤浩子
発表
・「日仏女性研究学会30年の軌跡―受容・発信から考える比較方法の試み―」 中嶋公子(翻訳家)棚沢直子(フランス研究者)
・「翻訳の問題―「家族」「市民」「友愛」を例に―」吉川佳英子(京都造形芸術大学)
・「フランスは家族と個人をどう捉えてきたか」
棚沢直子
―休憩―
・「日本は家族と個人をどう捉えてきたか―戦前と戦後―」
中嶋公子
討論:「比較研究から見えてくる日本のジェンダー平等の遅れ―何が原因か?―」
上記3人の発表者
〔コメンテーター〕クリスティーヌ・レヴィ(UMIFR19CNRS-MAEE)、舘かおる、服藤早苗 〔司会〕佐藤浩子
第Ⅱ部:「ジェンダー平等政策―EU・フランス―」
(7月21日(日)13時30分~17時/日仏会館ホール)
〔司会〕長谷川イザベル(上智大学名誉教授)
開会会拶
趣旨説明
佐藤浩子
発表
・「EUと加盟国のジェンダー平等政策の相互影響」
井上たか子(獨協大学名誉教授)
・「フランスの平等政策:パリテ(男女同数制)」
石田久仁子(翻訳家)
・「フランスの平等政策:ワーク・ライフ・バランス」
神尾真知子(日本大学)
・「フランスの平等政策:子育て支援」
舩橋惠子(静岡大学)
・「フランスの平等政策:高齢者介護」
藤森宮子(京都女子大学)
・「フランスの平等政策:同性のカップル・同性の両親」
木村信子(明治大学)
―休憩―
・「第2日の発表を聴いて」
舘かおる(お茶の水女子大学)
討論:「日本のジェンダー平等政策をどう提言するか」
第1部・第2部の発表者
〔司会〕棚沢直子 中嶋公子 閉会あいさつ 中嶋公子