主 催:公益財団法人 日仏会館 /TMF日仏メディア交流協会
特別協賛:音と音楽創作工房116
協 賛:アイ・ヴィー・シー/エモア
プログラム
18:00 開会
18:05~19:15 DVD上映『火刑台上のジャンヌ・ダルク』(Jeanne au bûcher)
1954 / Italy-France / 70min. / couleurs / 日本語字幕付(日本未公開作品)
監督・脚本:ロベルト・ロッセリーニ/原作:ポール・クローデル/撮影:ガボール・パガニー
音楽:アルチュール・オネゲル/編集:ヨランダ・ベンヴェヌーティ
出演:イングリッド・バーグマン、トゥリオ・カルミナーティ、ジャチント・プランデッリ
19:25~20:00 講 演(野崎 歓)+ Q & A(会場より)
20:00~21:00 懇親会
作品紹介
渋沢栄一とともに日仏会館を創設し、日仏交流の礎を築いたポール・クローデルによる原作を、イタリアの巨匠ロベルト・ロッセリーニが映画化した奇跡のような作品。
フランス救国の乙女ジャンヌ・ダルクが火刑に処せられる前夜のこと。修道士ドミニクがジャンヌのもとを訪れる。それをきっかけとして、彼女が回想する過去の出来事が、音楽とともに描かれてゆく──。
もとは、アルチュール・オネゲルによるオラトリオのために、詩編から台本が書かれた。初演演奏は1938年、スイス・バーゼルにて。その後、'42年に初めて舞台でも演じられた。
クローデル作品の映画化はあまり例がなく、ロッセリーニによる映画版となる本作では、まるでミュージカル映画のような体裁をもとりながら、ジャンヌ・ダルクという存在をくっきりと輪郭づけしてゆく。主演は、ヴィクター・フレミング監督作と今作と、ジャンヌ・ダルクを生涯に2度演じ、当時はロッセリーニともパートナーの関係にあったイングリッド・バーグマン。日本では配給・公開されなかったが、名作『イタリア旅行』(1953)、『不安』(1954)に続いて撮られた、ふたりの脂の乗りきった時期の作品でもある。
フランス文学者で映画にも造詣の深い、東京大学教授・野崎歓氏による講演により、ロッセリーニ映画の魅惑が繙かれる!