浅井祥仁(東京大学大学院理学系研究科 2013年度仁科記念賞受賞)

主催 (公財)日仏会館  日仏医学会 日仏海洋学会 日仏工業技術会 日仏生物学会  日仏獣医学会 日仏農学会 日仏薬学会 日仏理工科会

 

2013年度のノーベル物理学賞は歴史的大発見と話題になった「ヒッグス粒子」が選ばれた。「物質になぜ質量が生まれたのか?」という疑問を解決するカギをもたらす粒子であり、この発見は「宇宙」の誕生の解明の一歩となるともいわれる。ヒッグス粒子発見に際し観測データの解析等々に指導的役割を果たした浅井祥仁氏に、意義ならびに展望について、わかりやすく説明していただく。

 

[講師より]

2013年ノーベル物理学賞に輝いたヒッグス粒子。ヒッグス粒子は、これまで発見されていた他の素粒子とは全く違うタイプの素粒子で、「宇宙の誕生」に深く関係していると考えられています。このヒッグス粒子を発見するために、宇宙誕生直後の世界を人工的に再現する巨大な実験(右写真LHC加速器)がフランス・スイス国境(ジュネーブの郊外)で進められてきました。

この講演では、素粒子研究の最前線、ヒッグス粒子発見への道のりと宇宙誕生の謎に迫ります。

 

浅井祥仁(アサイショウジ) 東京大学大学院・理学系研究科・教授

LHC加速器を用いたヒッグス粒子と超対称性粒子研究を行っている。

日本グループの物理研究代表。

 

(略歴)

1990年 東京大学 理学部 物理学科 卒業

1995年   東京大学大学院 理学系研究科 卒業 博士(理学)

1995年より 日本学術振興会海外特別研究員及び 東京大学・素粒子物理国際

研究センター・助手として、CERN(欧州素粒子原子核研究機構)

に赴任。フランスに住んでいます。

2003年 東京大学・素粒子物理国際研究センター 助教授

このあたりから現在にいたるまで、1,2週間隔で東京とフランスを往

復しています。200往復以上です。

2007年   東京大学・大学院理学系研究科 准教授

2012年 日本学術振興会奨励賞、読売ゴールドメダル受賞

2013年   東京大学・大学院理学系研究科 教授、 仁科記念賞受賞