松本百合子 (翻訳家)

会場

日仏会館ホール

参加費: 主催協賛団体の会員無料 / 非会員: 講演・懇親会費用として、一般1000円、学生500円)

 

定員: 120名 / 要事前予約

 

主催:公益財団法人 日仏会館 /TMF日仏メディア交流協会

 

協賛:アイ・ヴィー・シー/エモア

 

 

*今回の「映像と講演」は、〈第7回恵比寿映像祭     地域連携プログラム〉です。

 

第7回恵比寿映像祭公式サイト

 

要事前登録: 日仏会館ウェブサイトのトップページの「イベント参加登録」からアカウントを作成し、事前申し込みをお願いいたします。インターネットを利用していない方 はファックス(03-5424-1200)または電話(☎ 03-5424-1141)にて参加登録をお願いいたします。



クロード・ミレール監督は、ヌーヴェル・ヴァーグの精神を受け継ぎ、『なまいきシャルロット』『小さな泥棒』など、思春期の少女を描く作品によってその名を残した。ミレール作品の知られざる佳作ともいえる『伴奏者』(1992)の魅力を多面的に紹介する。

 

 

 

プログラム

18:00              開   会

 

18:05~20:00   DVD上映 『伴奏者』(L'Accompagnatrice)

1992        /      France     /      112  min. /      couleurs   /      日本語字幕付

監督:クロード・ミレール/原作:ニーナ・ベルベーロワ/脚本:クロード・ミレール、

リュック・ベロー/撮影:イヴ・アンジェロ/音楽:アラン・ジョミ/製作:ジャン=ルイ・リヴィ

出演:ロマーヌ・ボーランジェ、エレナ・サフォノヴァ、リシャール・ボーランジェ

 

20:05~20:30   講   演     (翻訳家:松本百合子)+ Q     &     A(会場より)

 

20:30~21:00   懇親会



 

作品紹介

2012年に亡くなったクロード・ミレール監督は、ヌーヴェル・ヴァーグを受け継ぐ映画作家として『なまいきシャルロット』(1985)、『小さな泥棒』(1988)など、シャルロット・ゲンスブールのはつらつとした魅力を生かした作品のほか、イザベル・アジャーニの名を一躍知らしめた美しき犯罪ミステリー『死への逃避行』(1983)、そして戦時中のユダヤ人一家をめぐって秘匿された記憶を題材にした『ある秘密』(2009)など、幅広い作品を残した。

『伴奏者』は、そうしたクロード・ミレール作品にあって知られざる佳作だ。世界的に名を知られたオペラ歌手イレーヌと、その専属ピアニストとして影のようにつきしたがう少女ソフィー。つねに脚光を浴びるイレーヌに対するあこがれと同時に憎しみさえ混じった羨望を抱くソフィーと、ミレール監督のもうひとつのテーマだった第二次大戦を透かして描かれる、ある青春像……。

そしてそこにからむ〈音楽〉というもうひとつの要素。スコアを提供したのは、第二次大戦の悲劇の記憶から小説『無伴奏組曲』(アーティストハウス刊)を書いたアラン・ジョミ。訳者である松本百合子さんのお話とともに、『伴奏者』を再発見してみたい――。