渡邊守章(東京大学名誉教授 京都造形芸術大学客員教授)、浅田 彰(批評家、京都造形芸術大学大学院学術研究センター所長)

会場

日仏会館ホール

定員

120

参加費

日仏会館会員: 無料、一般: 1.000円、学生: 500円

主催

(公財)日仏会館

後援

日仏演劇協会、日本フランス語フランス文学会

プログラム

17 :00-19 :00  マラルメ・プロジェクトⅢ――<イジチュール>の夜へ― 上映

2012年7月22日(日)春秋座にて公演

企画:浅田彰、渡邊守章    構成・演出:渡邊守章

朗読:渡邊守章、浅田彰    音楽・音響:坂本龍一

映像・美術:高谷史郎    ダンス:白井剛、寺田みさこ

製作: 京都造形芸術大学舞台芸術研究センター

 

19 :00-20 :00  渡邊守章・浅田 彰

 

 

 

日仏会館の創立者ポール・クローデルの研究で高名な渡邊守章氏は昨年11月、岩波文庫から『マラルメ詩集』を出され4刷りを重ねている。この機会に2012年に京都芸術劇場春秋座で上演されたマラルメ・プロジェクト IIIの舞台をビデオ上映し、共同企画者の浅田彰氏と対談していただく。1983年、弱冠26歳で『構造と力』を出し現代思想の旗手となった浅田氏は、日仏会館では遅ればせの初登壇。

 

 

ステファヌ・マラルメの未完の哲学的小話『イジチュール』の新しい<読み>を取り上げ、それと深く関わる『エロディアード』および『半獣神』詩群の朗読を絡ませて、詩の言葉に潜在している劇的な言語を引き出し、音響や映像、ダンスと組み合わせて、21世紀型の新たなパフォーマンスの姿を探る。渡邊守章の新訳によるマラルメのテクストの渡邊自身と浅田彰の朗読、坂本龍一の音楽、高谷史郎の映像、白井剛と寺田みさこのダンスの交錯する<マルチメディア・パフォーマンス>。渡邊が所長を勤めていた京都造形芸術大学舞台芸研究センターの、京都芸術劇場(春秋座)における三年間の実験の成果である

 

 

 

渡邊守章 1933年生まれ。東京大学名誉教授、京都造形芸術大学客員教授。フランス文学、表象文化論専攻。演出家。近著に『越境する伝統』、訳・注解にクローデル『繻子の靴』(上・下、岩波文庫)、『ステファヌ・マラルメ全集』編纂と訳・注解(全五巻、筑摩書房)、『マラルメ詩集』(岩波文庫)など。

 

 

浅田彰 1957年生まれ。京都造形芸術大学教授。哲学、思想史をはじめ、多分野において批評活動。著書に『構造と力』、『ヘルメスの音楽』、『20世紀文化の臨界』など