霧の向こう(Au-delà du nuage)
(2013年/日仏合作/94分)
監督:ケイコ・クルディ
撮影:落合智成
編集:村本勝
音楽:前林明次
整音:滝澤修
ポストプロダクション協力(株) モンタージュ
2011年3月11日の東日本大震災にショックを受けたフランス人映画監督ケイコ・クルディはすぐに現地に向かい、一年以上をかけて現地の住人、家庭の母親、子供達、農家などに取材をした。高濃度の放射能汚染が確認される地域にもまだたくさんの人が住んでいる。この状況を理解するために、彼女は日本を代表する著名人や活動家にインタビューを行った。貴重なインタビューから見えてくるのはこの災害の危機にあって、起こる矛盾とトラウマから立ち上がる国民の躍動である。美しい映像を通じて自分の家があるのに帰郷できなくなった「不条理」を描く。
18時 瀬藤澄彦日仏経済交流会会長挨拶
映画上映「霧の向こう(Au-delà du nuage)」 (2013年/日仏合作/94分)
監督:ケイコ・クルディ 撮影:落合智成 編集:村本勝 音楽:前林明次
整音:滝澤修
19時45分 司会杉原賢彦と映画監督クルディとの意見交換(日本語、通訳なし)
20時15分 懇親会
<< ケイコ・クルディ(Keiko Courdy)
南仏・カンヌ郊外のビオットに住む。1980年代、東京でフランスTV報道特派員だっ た父より女優・岸恵子に因んでケイコの名を。パリのソルボンヌ大学で演劇と映画を学んだ後、日本に渡る。東京大学大学院で総合文化研究科超域文化科学専攻 博士課程修了。2004年より京都造形芸術大学芸術学部映像・舞台芸術学科助教授。3.11東日本大震災が起きた時。この大災害にショックを受けすぐに日 本に向いドキュメンタリー映画『霧の向こう』を制作することになった。現在、次の作品を企画中。日本語堪能。
<< 杉原賢彦(すぎはら かつひこ)
映画批評/大学講師(慶應義塾大学、立教大学、他)
1991年~ 「キネマ旬報」誌の編集・執筆に携わる。また、紀伊國屋書店発売のDVDの解説を多数手がけている。
1999年~2002年、日仏会館の映画上映会「Mardi cine-club」の作品選定を担当。
2007年より、TMF・日仏会館の共同開催による「映像と講演」で解説を担当。
主な著作 「シネ・レッスン」シリーズ、『ゴダールに気を付けろ!』『サウンド派映画の聴き方』、『〈ネオ俳優主義〉の見方』、『映画クルー主義の楽しみ方』、『映画のデザインスケープ』以上、フィルムアート社刊
〈映画祭審査員〉 「my French Film Festival」「CON-CANムービーフェスティバル」「京都国際インディーズ映画祭/京都映像アワード」などの審査に関わる。
<< 市民の絆ジャパン
東日本大震災をきっかけに、日本への支援活動を開始したフランスNGO“Secours Populaire Français”(スクール・ポピュレール・フランセ:市民の絆フランス)の日本でのパートナーとして2012年2月に発足。
「市民の絆フランス」が行ってきた東北支援活動を引き続きサポートしながら、市民レベルでの日仏の国際交流を深め、両国の懸け橋となる活動を目指す。