日本でもフランスでも、およそ40年まえから、現代都市史研究が本格的に展開してきた。そして、いま、いずれにあっても、新たな研究の方向性が求められているように思われる。他方で、日本とフランスのあいだに、これまでの研究の経緯、現時点における都市認識のあり方、都市史研究の視角や方法、等々、無視しがたい違いを見出すことは難しいことではない。この講演、鼎談においては、こうした点を踏まえながら、改めて現代都市史研究の現状を確認し、当面する研究上の課題を明らかにしよう。そのうえで、現代都市史研究のこれからへ向けて展望を試みることとしたい。
ブログラム
1.アニー・フルコー(パリ第一大学教授)「フランス近代都市史研究の現状と
課題」
2.成田龍一(日本女子大学教授)「現代日本の都市空間の歴史的考察」
3.「鼎談 近代都市史研究のこれから」
(アニー・フルコー、成田龍一、中野隆生(司会))