戦前から戦後にかけてフランスと日本で活躍したレオナール・フジタこと藤田嗣治のことは多くの日本人の知るところだろう。しかし、20世紀初頭のフランスには彼のほかにも極東出身のすぐれた画家たちが多く活躍していた事実は看過されている。
そんな「極東のフジタ」たちに魅せられ、彼らの足跡を辿り、関係者たちを訪ね歩いたにむらじゅんこ氏を招いてカフェトーク(ドリンク付き)を行ないます。常玉(Sanyu)、黎譜(Le Pho)、梅忠恕(Mai Thu)、武高談 (Vu Cao Dam)、鈴木龍一(Ruytchi Souzouki)らの作品をプロジェクターで鑑賞しつつ、当時のフランスと極東の関係・交流について、また、ライターとして活躍する氏ならではの視点から「極東」の中のフランスについてお話しいただきます。
プロフィール
(講師)
にむらじゅんこ Junquo NIMURA
(文筆業、翻訳家、比較文化研究者)
東京大学大学院総合文化研究科博士課程。フランス、フランス語圏、東アジアを往来し、さまざまな雑誌に寄稿。主著に『ねこ式フランス語』『フレンチ上海』『Avec Ma Maman―子どもといくパリの旅案
内』『クスクスの謎―人と人をつなげる粒パスタの魅力』などがある。
2013年4月号から2014年11月号まで雑誌『ふらんす』に「フレンチミームの根付く町」(全20回)を連載。2015年3月刊行の『シャルリ・エブド事件を考える(ふらんす特別編集)』に論考「シャルリとは誰かーアンチ・レイシスト? ウルトラ・
ライシスト?」を寄せている。
(司会)
丸山 有美(まるやま・あみ)Ami MARUYAMA
(雑誌『ふらんす』編集長)
※ 創刊90年、フランス語学習とフランス語圏文化に関する唯一の月刊誌
https://www.hakusuisha.co.jp/magazine/