エクセントリックと言われていたエリック・サティーは、変わり者と批判された時代もありましたが、現代音楽に大変大きい影響を与えた偉大な人物です。
若い時から一貫して自由な発想を元に様々な行動に出ていたサティーは、伝統的なクラシック音楽と現代音楽のつなぎ目に位置し、鑑賞する芸術作品としてではない音楽のあり方を示しました。環境音楽という分野を開拓し、現代音楽のルーツを築いたとも言われています。
時代を追ってサティーの手がけた斬新でウィットに溢れる作品を映像と演奏で、楽しんで頂きます。
かつてのパリの人々の視点から、又、現代日本からの視点で、それぞれ異なる時代に人気を博したサティーの魅力の理由を探って行きます。
戸室玄
東京に生まれ、幼少よりサンフランシスコ、ボストン、パリで育つ。2007年ウォールナットヒル芸術高校卒業、ニューイングランド音楽院最優秀賞を 得て終了。フォンテンヌブロー音楽祭でフィリップ•アントルモン氏に見いだされパリに渡仏。2008年サル・ガヴォーにてデビュー。ベルギー国立管弦楽 団、サントドミンゴ管弦楽団、パームビーチシンフォニー、テアトロジーリオ管弦楽団、パリ国際大学都市管弦楽団などと共演。2012年シャネルピグマリオ ンデイズ参加アーティスト。2013年にジェラール・プーレ、菅野博文両氏とピアノトリオを組む。英国王立音楽アカデミー修士課程在籍中。
2016年9月パリCercle France-Amériquesリサイタル、11月ヴェネツィアにてリサイタル。2017年3月Château d’Artignyにてパリ管弦楽団のメンバーとコンサート、及びイタリアウーディネにてリサイタル予定。