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フランス大統領選は第一回投票が4月23日、決選投票が5月7日に行われる。右派の予備選挙ではアラン・ジュペを破ってフランソワ・フィヨンが、社会党の予備選挙ではマニュエル・ヴァルスを破って左派のブノワ・アモンが勝利したが、2月20日現在の世論調査では、国民戦線のマリーヌ・ルペンがトップを走り、共和党のフィヨンが妻への公金流用疑惑にもかかわらずオランド政権の経済相だったエマニュエル・マクロンの追い上げを辛うじてかわしており、決選投票にどちらが進むかは予断を許さない。ルペン大統領の可能性は低いと言われているが、英国の国民投票によるEU離脱、アメリカのまさかのトランプ大統領誕生のあとでは、何が起こるかわからない。2010年から4年間、朝日新聞のパリ支局長をつとめ、今回の大統領選では現地取材をする稲田信司氏に、選挙結果を分析しフランスの内政と外交の行方をうらなっていただく。
画像 朝日新聞社提供