1979年から、フランス・トゥールーズの歴史遺産ジャコバン修道院で開催されてきた「ジャコバン国際ピアノ音楽祭」。世界でもっとも美しいピアノ音楽祭といわれ、一流ピアニストから愛されてきたヨーロッパ有数のピアノ音楽祭が、今年から日本にやってきます。日本とフランスの新たな芸術交流イベントとして注目される音楽祭の魅力を、創設者を招いたレクチャーと、音楽祭から派遣されたフランス気鋭のピアニストの演奏で、たっぷりお楽しみください。
プログラム
第1部 レクチャー&クロストーク
14:00 世界でもっとも美しいピアノ音楽祭のひみつ
ポール=アルノー・ペジュアン(音楽祭創設者)、浦久俊彦(ナビゲーター)
第2部フランス気鋭のピアニストふたりによるスペシャル・コンサート
15:00 ジャン=バティスト・フォンルー リストを弾く
16:00 ダナ・ツィオカルリー ラヴェル、シューマンを弾く
ジャン=バティスト・フォンルー、ダナ・ツィオカルリー(ピアノ)
プログラム: リスト バラード第2番、スペイン狂詩曲、シューベルト(リスト編) 「美しき水車小屋の娘」より、ラヴェル:クープランの墓、シューマン:謝肉祭 ほか
ジャン=バティスト・フォンルー Jean-Baptiste FONLUPT
1976年生まれ。13歳でメンデルスゾーンのピアノ協奏曲でデビュー。パリ国立音楽院を卒業後、ベルリンでドイツ音楽の研鑽を積む。レパートリーはドイツ・バロック期から、現代までと幅広いが、特に、リストの演奏には定評がある。ヨーロッパ、ロシアの主要なピアノ音楽祭にも度々招かれるなど、フランス音楽界の次世代を担う気鋭のピアニストとして、もっとも注目を浴びているひとりである。
ダナ・ツィオカーリ Dana CIOCARLIE
ルーマニアとフランスというふたつのピアノ楽派の伝統を継承する、類い稀なピアニスト。シューマン国際ピアノコンクール優勝など、権威ある国際コンクールでの輝かしい受賞歴を持つ。レパートリーは、ドイツ古典派から近・現代音楽までと幅広い。現在、リヨン国立音楽院、パリ・エコール・ノルマル音楽院教授。2017年、ヤマハ・ヨーロッパから、「ヤマハ・コンサートピアニスト」に命名された。