世紀末のパリでポスター作家として活躍し、その後故国で大規模な《スラヴ叙事詩》の連作を制作したことで知られるチェコの画家アルフォンス・ミュシャは、日本でも本年大規模な展覧会が開かれるなど高い関心を持って迎えられている画家であるだけではなく、近年多様な側面からその活動に改めて学術的な関心が高まっている。本シンポジウムでは、 特にそのパリに於ける活動に焦点をあて、3人の専門家を迎えて、ポスターと絵画、装飾と芸術、パリにおけるチェコ人芸術家の活動などをテーマに議論を繰り広げる。
プログラム
14:00 - 会長挨拶
14:10 - 企画者による趣旨説明 (天野知香 お茶の水女子大学教授 )
14:20 - 研究発表:
吉田紀子(中央大学教授) 「ミュシャはポスターの巨匠であつたのか?―パリ世紀末の広告芸術受容」
小野尚子(兵庫県立美術館学芸員)「 ミュシャとパリのチェコ人芸術家たち」(仮題 )
喜多崎親(成城大学教授)「 ミュシャのレトリック」
15:50 - 休憩
16:05 - 全体討議