このイベントの参加登録は受付を終了いたしました。
画像 (左から)ミカエル・デプレ、田島まりこ、青木礼子
『失われた時を求めて』が音楽的小説とみなされるなら、それはプルーストが並外れて豊かな音楽文化のなかに身を置いていたことに起因します。プルーストに音楽の教養や経験を授けたのは、なかでも第三共和制下の貴族のサロンでした。このコンサートの冒頭で呼び覚まされるのは、この世界とプルーストとの関係です。そこでは女性が最も重要な役割を果たしていました。
曲目
ガブリエル・フォーレ ヴァイオリンとビアノのためのソナタ No. 1 op. 13 イ長調
セザール・フランク ヴァイオリンとピアノのためのソナタ イ長調
ミカエル・デプレ Michaël Desprez
エコール・ノルマル・シュペリウール卒、文学博士。オックスフォード大学では哲学修士号を取得。現在は上智大学文学部フランス文学科教授。 専門は近代初期のヨーロッパ演劇史(フランス、イタリア、イギリス、スペイン)。アンスティチュフランセ東京にて、四年前からプルーストの講義を担当している。
田島まり子
フランス政府給費留学生としてフランスに学ぶ。G.ブイヨン氏に師事し、パリ国立高等音楽院ヴァイオリン科、室内楽科をプルミエプリ卒業。カール・フレッシュ国際コンクール2位、ジョルジュ・エネスコ国際コンクール特別賞受賞。ヨーロッパ、日本各地で演奏活動を行う。現在、デプレ先生のプルーストの講義を受講中。
青木礼子
東京藝術大学在学中フランス政府給費留学生として渡仏。パリ国立高等音楽院にてグソー女史に師事。ピアノと室内楽にプルミエプリを得て卒業。帰国後渡米。ニューヨークにてシーモア・バーンスタイン氏に師事。カーネギーワイルホールにてリサイタルを開く。安川加寿子・高良芳枝両氏に師事。