ユダヤ人陸軍将校の冤罪事件であるドレフュス事件は、1894年から1908年までほぼ15年間にわたってフランス社会を大きく揺るがしました。その後も事件をめぐって数多くの伝説が形成されましが、そのような伝説と区別しながら、この複雑な歴史的事件の真実をどのように把握できるのでしょうか。エミール・ゾラとドレフュス事件の専門家であるアラン・パジェス氏に、研究の最前線と課題について語っていただきます。パジェス氏の主要業績は次のとおりです。Le Naturalisme (PUF, 1989, « Que sais-je ? »,邦訳:『フランス自然主義文学』足立和彦訳、白水社、2013), Émile Zola, un intellectuel dans l'affaire Dreyfus (Séguier, 1991), Émile Zola de « J’accuse » au Panthéon (Lucien Souny, 2008), Zola et le groupe de Médan. Histoire d’un cercle littéraire (Perrin, 2014), Le Paris d’Émile Zola (Éditions Alexandrines, 2016)