日本の平均寿命は男女とも80歳を超えて延伸し、世界でも有数の長寿を達成しています。しかし介護や入院が不必要な状態で健康に暮らことのできるいわゆる健康寿命は、まだそれよりも約10年短い状態が続いています。これは個人にとっても社会にとっても課題であり、日本はこの課題を乗り越えて健康長寿社会の実現を目指しています。
健康長寿を目指すのは、紛れもなくそれが誰にとっても幸せであるからだと思われていますが、健康長寿が未曾有の超高齢化社会の中で実現したとき、幸福な健康長寿とはどういうことかについて、このシンポジウムでは医学、哲学からの専門家を招いて、心身両面から長寿者に対しての理解を深めてもらい、どのような健康長寿社会を目指せばよいかを考えていきます。
プログラム(予定)
13:30-13:35 開会の辞 丸山達也
13:35-14:25
里宇明元 「最新の高齢者のリハビリテーションから見た長寿者の可能性」
14:25-15:15
新村秀人 「長寿者の心理的側面-老年精神科研究から」
休憩15分
15:30-16:20
広瀬信義 「百寿研究から見た長寿者の実態」
16:20-17:10
檜垣立哉 「長寿社会の誕生と消滅―われわれは何処にいて、何をなすべきか―」
休憩10分
17:20-18:00
パネルディスカッション
18:00 閉会