レズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダーに、インターセックスを加えたLGBTIについて、日仏の異性装、演劇、映画、医学、法学などの観点から再考します。インターセックスについては、19-20-21世紀にわたる現代の医療現場での具体的な事例が提示されます。
LGBTIは性的少数者と見なされているため、2016年6月に国連人権理事会は、性的指向&ジェンダー自認(Sexual Orientation & Gender Identity:SOGI)という語を新たに用いて、セクシュアリティは私たちだれにもかかわる問題であるとし、マイノリティへの暴力と差別からの保護に関する決議を可決しました。本シンポジウムにおける性の問題提起は、私たちが共につくる開かれた社会を考察する、時宜をえた機会になるでしょう。