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19世紀フランスの画家エドゥアール・マネ(1832-1883)は、世代的にレアリスムと印象派のはざまに位置しつつ、主題と造形の双方において近代絵画を創始した画家として認識されています。
しかしながら、マネの絵は見かけほど単純ではなく、具体的に理解するのは容易ではありません。積極的に古画を取り入れ、独自のイメージ生成に用いるのが大きな特徴で、その成果となる作品を第二帝政期から第三共和政初期にかけてサロン(官展)に応募して、さまざまな軋轢を生み出し、毀誉褒貶を蒙りました。あくまでもサロンを闘いの場とし、印象派展に参加しなかったマネは、絵画の伝統や歴史画を切り捨てるのではなく、それらと対決して変容させながら「新しい絵画」を作り出したのです。
本講演会では、具体的に作品を見ながら、マネの画家としての軌跡をたどり、その特質と歴史的な意味を探ります。
講師プロフィール
1957年、島根県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科教授。専門はフランス近代美術史、日仏美術交流史。東京大学大学院人文科学研究科博士課程満期退学。パリ第4大学で文学博士号(美術史)。『近代芸術家の表象』(東京大学出版会、サントリー学芸賞)、『まなざしのレッスン』『まなざしのレッスン』1・2(東京大学出版会)、『エドゥアール・マネ 西洋絵画史の革命』(角川選書)をはじめ、多数の著書、編著、訳書がある。2015年、フランス共和国芸術文化勲章シュヴァリエ受勲。(公財)日仏会館常務理事。
●参加方法●
・本講演会はZoom(ミーティング)を使用して開催します。インターネット接続のあるパソコン、タブレット、スマートフォンからご参加いただけます。
・講演会当日の6月19日(金)正午頃、参加登録いただいた方に、ミーティングのURLをメールでお送りいたします。もし届かなかった場合、事務局(
・ Zoomを使用したことがない方:ミーティングのURLをクリックすると、Zoomアプリのダウンロードが自動的に始まります。始まらない場合は画面の指示に従ってください。
・ Zoomを使用したことがある方:ミーティングのURLをクリックすると、アプリの立ち上がり許可を求められます。許可いただくと、入室できます。アプリのバージョンが5.0.0未満の場合、アプリを使用できない可能性があります。最新のバージョン(5.1.0)にアップデートされることをお勧めいたします。
・講演会当日は、開会30分前の17時30分からご入室いただけます。接続に不安のある方は、早めに入室して接続確認されることをお勧めいたします。
・名前は表示されます。入室後に変更できます。
●注意事項●
・ビデオはオフ、音声はミュートでご参加いただきます。途中でビデオをオンに、また音声のミュートを解除されている方がいらっしゃいましたら、ビデオオフ・音声ミュートに変更させていただきますのでご了承ください。
・講演に続いて質疑応答となります。ご質問はチャットにご記入ください。講演後に、記入する時間を3分ほど設けます。
多数のご質問をお寄せいただいた場合、講師がその中から選んだ質問にお答えいたします。
・本講演会は録画されます。
日仏会館のイベント等活動は、個人会員・賛助会員の皆様のご支援で成り立っております。