※定員に達しましたので、お申込みを締め切りました。
お申込みはメール(
*開催日(全4回)が変則的になっております。ご注意ください。
日程:1月21日(火)、2月4日(火)、18日(火)、25日(火)
紋切り型の文学史や思想史が与えてくれる説明、誰から誰への「影響」とか、「潮流」や「流派」とか、啓蒙思想の「現代性」などをしばらく忘れて、今から数百年前のフランス社会に居合わせた人間たちにどこまでも同化する形で、その時に起きた事件や生み出された作品を、改めて当時の状況や現実の中に位置づけ直して検証してみたい。いわば「現場」の醍醐味である。毎回、中心になるテーマが狂言回しを演じてくれる。第1回は「地図」、第2回は「事典」、第3回は「家計簿」、第4回は「公園」である。
第1回(1月21日) 「地図」:1730年代の共時的記述
第2回(2月4日) 「事典」:『百科全書』の世界
第3回(2月18日) 「家計簿」:ドニ・ディドロの生活と経済
第4回(2月25日) 「公園」:パレ=ロワイヤルの文学
鷲見洋一(すみ よういち)
1941年生まれ。専門:18世紀フランス文学・思想・歴史。慶應義塾大学名誉教授。
著書:Le Neveu de Rameau: caprices et logiques du jeu, Librairie France Tosho, 1975.
『翻訳仏文法』上下(ちくま学芸文庫)、 『「百科全書」と世界図絵』(岩波書店、2009),
『一八世紀 近代の臨界 ディドロとモーツアルト』(ぷねうま舎、2018)
『いま・ここのポリフォニー』(ぷねうま舎、2019)
共著:『身体はどう変わってきたか 16世紀から現代まで』(小倉孝誠・岑村傑と共著)、藤原書店、2014
編著:『モーツァルト』全4巻(共編, 岩波書店, 1991)
翻訳:ロバート・ダーントン『猫の大虐殺』(共訳, 岩波書店, 1986, 後に岩波現代文庫)
アラン・コルバン, J.–J.クルティーヌ, ジョルジュ・ヴィガレロ『身体の歴史Ⅰ』(監訳, 藤原書店, 2010)
アラン・コルバン, J. –J. クルティーヌ, ジョルジュ・ヴィガレロ『男らしさの歴史Ⅰ』(監訳, 藤原書店, 2016)
ディドロ著作集第4巻『美学・美術』(監修, 法政大学出版局, 2013)
また,「繁殖する自然──博物図鑑の世界」展(2003)、「『百科全書』情報の玉手箱をひもとく」展(2013)などの企画・構成・解説を担当
日仏会館のイベント等活動は、個人会員・賛助会員の皆様のご支援で成り立っております。