この度、新型コロナウイルス感染症拡大防止策として講演会「天皇制と民主主義―『かのやうに』の時代は過去のものか?天皇代替わりから考える日本の現在」の4月24日(金)の開催を見送ることとなりました。参加をご予定されていた皆さまには誠に申し訳ございませんが、何卒ご了承くださいますようお願い申し上げます。 改めて開催する場合には、(公財)日仏会館ウェブサイトwww.mfjtokyo.or.jpにてお知らせさせていただきます。
2020年4月6日
日仏会館では第二次安倍政権が誕生して以来、2012年から毎年4月に憲法講演会を開いています。天皇の代替わりで、安倍首相による象徴天皇制の政治利用がきわめて露骨であるという批判があったにもかかわらず、メディアも国民も祝賀ムード一色で、皇居前広場では天皇陛下万歳が繰り返されました。憲法第1条に「天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であって、この地位は、主権の存する日本国民の総意に基く」とありますが、天皇は選挙で選ばれるのではなく世襲制ですから、国民はその総意を表明する手段はありません。男系長子相続による皇位継承は男女平等に反するという意見もあれば、いや天皇制こそ日本の民主主義を支える安定要因だという意見もあります。ここ三年は宗教学の島薗進、思想家の内田樹、歴史家の原武史の三氏にお願いしてきましたが、今年は5月1日の即位一周年というタイミングで現代思想の鵜飼哲さんのお考えを聞き「天皇制と民主主義」について議論したいと思います。
鵜飼 哲
一橋大学名誉教授、フランス文学・思想。ジャック・デリダの翻訳・研究で知られる。著書に『抵抗への招待』(1997年)、『主権のかなたで』(2008年)、『ジャッキー・デリダの墓』(2014年)等、訳書にエルネスト・ルナン他『国民とは何か』(共編訳著、1997年)、ジャック・デリダ『友愛のポリティックス』(共訳、2003年)等がある。
※新型コロナウィルス感染症(COVID-19)をめぐる昨今の状況に鑑み、中止となる場合もございます。事前に(公財)日仏会館ウェブサイトにて最新の情報をご確認下さい。
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