この度、新型コロナウイルス感染症感染拡大の影響により展覧会「プルーストと美術」の5月13日(水)から31日(金)までの開催を見送ることとなりました。参加をご予定されていた皆さまには誠に申し訳ございませんが、何卒ご了承くださいますようお願い申し上げます。 改めて開催する場合には、(公財)日仏会館ウェブサイトwww.mfjtokyo.or.jpにてお知らせさせていただきます。
2020年4月6日(月)
『失われた時を求めて』は絵画への暗示の汲み尽くしえぬ宝庫です。このプルーストの小説にとり込まれた画のなかには、フェルメールの『デルフトの眺望』のように正確なタイトルとともに綿密に描写される画も多くあります。小説の描写のなかに実在の画が数多く存在しますが、ヴィヴォンヌ川の睡蓮のように、モネからの借用が否定できないにもかかわらずそれが完全に隠されている場合もあります。本展は、画の複製、小説の抜粋、プルーストが参照した刊本などを展示し、この想像上の美術館の扉を開いて、『失われた時を求めて』において美術の果たす多様な機能を明らかにします。
※新型コロナウィルス感染症(COVID-19)をめぐる昨今の状況に鑑み、中止となる場合もございます。事前に(公財)日仏会館ウェブサイトにて最新の情報をご確認下さい。