【講師】アントワーヌ・コンパニョン(コレージュ・ド・フランス)、マチュー・ヴェルネ(ソルボンヌ大学)、中野知律(一橋大学)、和田章男(大阪大学)、セシル・ルブラン(ソルボンヌ=ヌーヴェル大学)、和田恵里(青山学院大学)、吉川一義(京都大学名誉教授)、青柳いづみこ(ピアニスト、文筆家)、松浦寿輝(作家)、水村美苗(作家)、湯沢英彦(明治学院大学)、荒原邦博(東京外国語大学)、村上祐二(京都大学)、泉 美知子(中央大学)、ソフィー・デュヴァル(ボルドー第3大学)、津森圭一(新潟大学)、小黒昌文(駒澤大学)、クリストフ・プラドー(ソルボンヌ大学)、坂本浩也(立教大学)、ナタリー・モーリヤック・ダイヤー(CNRS/ITEM) 
【司会】ナタリー・モーリヤック・ダイヤー、ソフィー・デュヴァル、湯沢英彦、吉川一義、三浦 篤(東京大学)、中野知律、セシル・ルブラン、アントワーヌ・コンパニョン 
【開会の辞】福井憲彦((公財)日仏会館理事長)、三浦 篤
【閉会の辞】ベルナール・トマン(フランス国立日本研究所所長)、吉川一義

会場

日仏会館ホール

定員

130

言語

日本語、フランス語(同時通訳あり)

主催

(公財)日仏会館 

助成

(公財)石橋財団 

協賛

京都大学文学部フランス語学フランス文学専修、立教大学文学部文学 科フランス文学専修、日本フランス語フランス文学会、日本プルースト研究会

協力

日仏会館・フランス国立日本研究所

この度、新型コロナウイルス感染症感染拡大の影響により、フランスからの登壇者の来日が困難となり、シンポジウム「プルースト―文学と諸芸術」の5月16日(土)、17日(日)の開催を見送ることとなりました。参加をご予定されていた皆さまには誠に申し訳ございませんが、何卒ご了承くださいますようお願い申し上げます。 改めて開催する場合には、(公財)日仏会館ウェブサイトwww.mfjtokyo.or.jpにてお知らせさせていただきます。

2020年4月6日

 

 



プルーストの長篇小説『失われた時を求めて』は、フランスでも日本でもつねに変わらず愛読されている。この日仏シンポジウムは、プルーストと文学や芸術の諸分野との関係に関して積み重ねられてきた膨大な研究に依拠しつつ、本作がもたらした独創性と密接に結びつく新たな読解をきり拓くことを目的とする。この探索に寄与すべく、数名の現代作家はプルーストの愛読から得たものを披露する。
この機会に開催される「プルーストと美術」をめぐる展覧会は、『失われた時を求めて』が形成する想像上の美術館の扉を開いて、小説中で独自の役割を果たす数多くの画を紹介する。シンポジウム前夜に開催される「プルーストと音楽」に関するコンサートでは、作家の親しんでいた楽曲(歌曲、室内楽、オペラの抜粋)を発見できる。

 

 



プログラム

5月16日(土)

9:45
開会の辞
三浦 篤(東京大学)
福井憲彦((公財)日仏会館理事長)

10:00-12:00  プルーストと批評
司会 ナタリー・モーリヤック・ダイヤー

アントワーヌ・コンパニョン(コレージュ・ド・フランス)
「如才なさの教訓、あるいはサント=ブーヴを愛すること」

マチュー・ヴェルネ(ソルボンヌ大学)
「「サント=ブーヴに反論する」の偶然性」

中野知律(一橋大学)
「プルーストと料理芸術」

昼食


13:30—15:30  プルーストと音楽
司会 ソフィー・デュヴァル

和田章男(大阪大学)
「プルーストと昔日の音楽」


セシル・ルブラン(ソルボンヌ・ヌーヴェル大学)
「「現代音楽はかくも速く移りゆく!」―プルーストと同時代の作曲家たち」

和田恵里(青山学院大学)
「『失われた時を求めて』におけるフランス・オペラの意味するところ」
 

休憩

16:00—16:40
司会 湯沢英彦

吉川一義(京都大学名誉教授)
「『失われた時を求めて』における「悪の芸術家」」

小休憩

16:50- 18:00  プルーストと現代作家
司会 吉川一義

青柳いづみこ(ピアニスト、作家)
「プルーストとドビュッシー」

松浦寿輝(作家)
「小説と時間─プルーストの奇蹟」

水村美苗(作家)
「母語で書くということ」



5月17日(日)

9:30—11:30  プルーストと美術
司会 三浦 篤

湯沢英彦(明治学院大学)
「印象主義の神話と画家エルスチール」
 
荒原邦博(東京外国語大学) 
「プルーストにおけるアングル―マネからマン・レイへ」

村上祐二(京都大学) 
「プルーストとX線」 

昼食

 13:00—15:00  プルーストと教会 / 建築
司会 中野知律

泉美知子(中央大学) 
「プルーストの遺産への眼差し─『失われた時を求めて』における教会堂をめぐって」

ソフィー・デュヴァル(ボルドー・モンテーニュ大学)

二つの教えの不思議な合致(コンコルダンス)──エステルとコンコルディア

津森圭一(新潟大学) 
「プルーストと建築──『失われた時を求めて』における都市景観美の発見」

休憩

15:30- 17:30  プルーストと大衆文化
司会 セシル・ルブラン

小黒昌文(駒澤大学) 
「ある眼差しの歴史=物語のために─プルーストと20世紀の視覚文化」

クリストフ・プラドー(ソルボンヌ大学)
「『失われた時を求めて』における万博のパノラマ館と見世物」

坂本浩也(立教大学) 
「探偵と犯人のあいだで──プルーストと推理小説の時代」 

小休憩

17:40- 18:20
司会 アントワーヌ・コンパニョン

ナタリー・モーリヤック・ダイヤー(CNRS/ITEM) 
「「花咲く乙女たち」百周年──1920年の豪華版」

閉会の辞
ベルナール・トマン(フランス国立日本研究所所長)
吉川一義(シンポジウム学術責任者)





[関連催し]

展覧会「プルーストと美術」(事前予約不要)
2020年5月13日(水)~5月31日(日)
13:00~18:00(5月1
6日、17日は9:00から20:00)
日仏会館ギャラリー




コンサート 「フランス音楽の夕べ:プルーストと音楽」((公財)日仏会館サイトから要事前予約)
2020年5月15日(金)19:00
日仏会館ホール
曲目 アーン、フォーレ、カプッロ、ドビュッシー、マスネ、シャブリエ、サン=サーンス、フランク
演奏家 盛田麻央(ソプラノ)、高柳 圭(テノール)、青柳いづみこ(ピアノ)、ジェラール・プーレ(ヴァイオリン)、沼沢淑音(ピアノ)


※新型コロナウィルス感染症(COVID-19)をめぐる昨今の状況に鑑み、中止となる場合もございます。前に(公財)日仏会館ウェブサイトにて最新の情報をご確認下さい。

 

日仏会館のイベント等活動は、個人会員・賛助会員の皆様のご支援で成り立っております。