開始時刻が変更になりました。
このシンポジウムは2020年5月9日に開催される予定でしたが、コロナ禍により延期され2021年3月27日に開催することになりました。
この国際シンポジウムは日本在住の研究者9名(日本人、韓国人、在日コリアン、フランス人)に加え、海外からの研究者3名(フランス人、アルジェリア人)の参加によって、フランス・アルジェリア関係と日本・朝鮮関係の事例を中心に、植民地化と脱植民地化をめぐって比較植民地主義についての議論を深めます。
<プログラム>
司会:福田邦夫(明治大学)、申銀珠(新潟国際情報大学)
通訳:ブレンダン・ルルー(帝京大学)
フィリップ・オルシニ(日本大学)
はじめに:趣旨説明 小山田紀子(新潟国際情報大学)
Ⅰ.植民地化・植民地支配と民族運動
①愼蒼宇 (法政大学)「日本の植民地化と朝鮮の民族運動―『植民地戦争』の視点から」
②小山田紀子「アルジェリア植民地化と植民地支配の構造―フランスの土地政策と農村社会の変容―」
Ⅱ.植民地社会と文学
①鵜戸聡(明治大学)「日本・アルジェリア・朝鮮を結ぶアジア・アフリカの次元-堀田善衛・マムリ・金石範をめぐって―」
②申銀珠(新潟国際情報大学)「朴景利の対日認識と歴史観に関する考察~『土地』に描かれた日本・日本人像を中心に~」
Ⅲ.人の移動と被植民者の地位
①鄭 栄桓(明治学院大学)「日本への朝鮮人移住および強制動員の歴史とその法的地位―植民地期から解放直後を中心に―」
②ヌルディ-ン・アマラ(イエール・ロースクール)「アルジェリア人、フランス人? 法の虚構と先住民の慣習、暴力的な征服の上品な死体」
Ⅳ.脱植民地化の比較研究
①ダホー・ジェルバル(アルジェ大学)「1960年12月の異議申し立て運動―アルジェリア解放戦争における決定的要因の出現―」
②渡辺司(東京農工大学)「アルジェリア戦争と政治交渉―アルジェリア臨時共和国政府GPRAの活動を中心に―」
③吉澤文寿(新潟国際情報大学)「『1965年体制』の現在地―2018年韓国大法院『10・30』判決から考える」
討論
ウォルター・ブリュイエール=オステル(エクス・アン・プロヴァンス政治学院)「1970年代以降のフランスにおけるアルジェリア戦争とその記憶の教育」