2021年春、東日本大震災から10年が経過しました。地震、津波、原発事故という未曾有の出来事は、国内外に大きな影響を与えました。本シンポジウムでは、震災とその影響を理解するため、3.11の災害の諸側面に関して長期的な研究を行う日仏の研究者を迎え、「災害の理解」「地域とコミュニティの復興」「エネルギー政策と原子力問題」の3点を軸に討議します。
この10年の間に、何が起こったのか? 復興はどのようにして、またなぜ行われたのか?放射能汚染と共存せざるをえなくなった人々の現状はいかなるものか?日本の問題のみならず、脆弱性が露呈しつつある現代社会が直面する課題や、過酷な状況を生きる人々への支援といった問題も含めて、概観の提示を試みます。
【2021年4月9日(金)16:00 -20:00 (フランス時間 9 h - 13 h)】
日本時間 - (フランス時間)
16:00 (9 h) - 開会挨拶
16:05 (9 h 05) - 講演 : 鎌田慧
東日本大震災から10年を経て
#1 -「 3.11の地震・津波・原発事故」理解と教訓
16:25 (9 h 25) - マガリ・レゲザ・ジット(パリ高等師範学校)
震災後のレジリエンスと復興ーー展望と隘路
16:45 (9 h 45) - 三宅諭(岩手大学)
3.11からの10年間に学ぶ日本社会の課題
17:05 (10 h 05) - 今村文彦(東北大学災害科学国際研究所)
東日本大震災の経験・教訓を伝承していく
17:25 (10 h 25) - 中條千晴 (フランス国立東洋言語文化大学)
原子力災害被災者の選んだ道とジレンマ-福島第一原発事故被災者縦断調査結果をめぐって
17:45 ~ 18:00 (10 h 45~11 h 00 ) - 休憩
#2 - 地域とコミュニティの復興
18:00 (11 h 00) - レミ・スコシマロ(トゥールーズ大学)
「核と波」に挟まれた浪江町の復興
18:20 (11 h 20) - 金菱清(関西学院大学)
夢や幽霊からみた“穏やかな”死の受け止め方 ー東日本大震災という問いー
18:40 (11 h 40) - ニコラ・ボーメール( 名古屋大学)
福島原発事故後のリスクと食糧危機――正常化への異常な回帰
19:00 (12 h 00) - 片岡輝美(会津放射能情報センター)
考えること悩むことは、いのちに向き合うこと~福島からのメッセージ
19:20 (11 h 20) ~ 20:00 (13 h) : ディスカッション
【2021年4月10日(土)16:00 -19:00 (フランス時間 9 h - 12 h)】
日本時間 - (フランス時間)
16:00 (9 h) - 開会挨拶
16:05 (9 h 05) - フィリップ・ペルティエ(リヨン第二大学)
No more Hiroshima, no more Fukushima ?
#3 - 3.11を受けて、「原子・核」とエネルギー問題
16:25 (9 h 25) - クリスティーヌ・ファセール(パリ第一大学)
フランスからみる「フクシマ」・原発事故は誰の責任か?
16:45 (9 h 45) - ティノ・ブリュノ(京都産業大学)
原子力という神話の誕生――福島原発事故の半世紀前の原発推進派とメディア
17:05 (10 h 05) - レオ・マルシャル(横浜国立大学)
東日本大震災時における交通機関のレジリエンス
17:25 (10 h 25) - ポール・ジョバン(台湾中央研究院)
社会運動としての福島原発訴訟
17:45 (10 h 45) ~ 18:05 (11 h 05) - ディスカッション
18:05 (11 h 05) ~ 19:00 (12 h) - ラウンドテーブル
19:00 (12 h) - 終了