■■「プルースト––文学と諸芸術 芸術照応の魅惑4」2日目の参加登録枠を増枠しました(5/15更新)■■
1日目(5月15日(土))についてはこちらをご覧ください。
※下記の参加方法等、詳細をご確認の上お申し込みください。
プルーストの長篇小説『失われた時を求めて』は、フランスでも日本でもつねに変わらず愛読されている。この日仏シンポジウムは、プルーストと文学や芸術の諸分野との関係に関して積み重ねられてきた膨大な研究に依拠しつつ、本作がもたらした独創性と密接に結びつく新たな読解をきり拓くことを目的とする。この探索に寄与すべく、数名の現代作家はプルーストの愛読から得たものを披露する。
この機会に開催される「プルーストと美術」をめぐる展覧会は、『失われた時を求めて』が形成する想像上の美術館の扉を開いて、小説中で独自の役割を果たす数多くの画を紹介する。開催される「プルーストと音楽」に関するコンサートでは、作家の親しんでいた楽曲(歌曲、室内楽、オペラの抜粋)を発見できる。
■ 展覧会「プルーストと美術」
2021年度中(2022年3月まで)に開催予定 日仏会館ギャラリー
■ コンサート「フランス音楽の夕べ:プルーストと音楽」
2021年度中(2022年3月まで)に開催予定 日仏会館ホール
曲目:アーン、フォーレ、カプア、ドビュッシー、マスネ、リスト、サン=サーンス、フランク
演奏家:盛田麻央(ソプラノ)、高柳 圭(テノール)、青柳いづみこ(ピアノ)、ジェラール・プーレ(ヴァイオリン)、川島余里(ピアノ)
【参加登録方法】
•Zoom参加登録用フォームにアクセスして参加申し込みをしてください。
•申し込みは1日分ずつお願いします。1日目についてはこちらをご覧ください。
•申し込みが完了すると、Zoomからウェビナーへのリンクが記載されたメールが届きます。
参加方法:当日は、申し込み完了後にZoomから届くメールに記載されていたウェビナーへのリンクをクリックして、ご参加ください。
【同時通訳】
同時通訳には、Zoomの同時通訳機能を使用いたします。
聞き方については、こちらのページ下部の「言語通訳を聞く」からご覧ください。
【プログラム】
[5月15日(土)]
15:00(日本時間)
開会の辞
三浦 篤(東京大学、日仏会館事業委員長)
中島厚志(日仏会館理事長)
15:10–16:30
プルーストと批評
司会:ナタリー・モーリヤック・ダイヤー
● アントワーヌ・コンパニョン(コレージュ・ド・フランス)
「如才なさの教訓、あるいはサント=ブーヴを愛すること」
● マチュー・ヴェルネ(ソルボンヌ大学)
「「サント=ブーヴに反論する」の偶然性」
● 中野知律(一橋大学)
「プルーストと料理芸術」
休憩
17:00–18:20
プルーストと音楽
司会:ソフィー・デュヴァル
● 和田章男(大阪大学名誉教授)
「プルーストと昔日の音楽」
● セシル・ルブラン(ソルボンヌ・ヌーヴェル大学)
「「現代音楽はかくも速く移りゆく!」─プルーストと同時代の
作曲家たち」
● 和田恵里(青山学院大学)
「『失われた時を求めて』におけるフランス・オペラの意味するところ」
小休憩
18:30–19:00
司会:湯沢英彦
● 吉川一義(京都大学名誉教授)
「『失われた時を求めて』における「悪の芸術家」」
休憩
19:30–20:30
プルーストと現代作家
司会:吉川一義
● 青柳いづみこ(ピアニスト、文筆家)
「プルーストとドビュッシー」
● 松浦寿輝(作家)
「小説と時間─プルーストの奇蹟」
● 水村美苗(作家)
「母語で書くということ」
[5月16日(日)]
15:20–16:20
プルーストと美術
司会:三浦 篤
● 湯沢英彦(明治学院大学)
「印象主義の神話と画家エルスチール」
● 荒原邦博(東京外国語大学)
「プルーストにおけるアングル─マネからマン・レイへ」
休憩
16:50–18:10
プルーストと教会/建築
司会:中野知律
● 泉美知子(中央大学)
「プルーストの遺産への眼差し─『失われた時を求めて』における教会堂をめぐって」
● ソフィー・デュヴァル(ボルドー・モンテーニュ大学)
「「二つの教えの不思議な合致(コンコルダンス)」─エステルとコンコルディア」
● 津森圭一(新潟大学)
「プルーストと建築─『失われた時を求めて』における都市景観美の発見」
休憩
18:40–20:00
プルーストと大衆文化
司会:セシル・ルブラン
● 小黒昌文(駒澤大学)
「ある眼差しの歴史=物語のために─プルーストと20世紀の視覚文化」
● クリストフ・プラドー(ソルボンヌ大学)
「評論および『失われた時を求めて』における万博のパノラマ館と見世物」
● 坂本浩也(立教大学)
「探偵と犯人のあいだで─プルーストと推理小説の時代」
小休憩
20:10–20:40
司会:アントワーヌ・コンパニョン
● ナタリー・モーリヤック・ダイヤー(CNRS/ITEM)
「「花咲く乙女たち」百周年─1920年の豪華版」
閉会の辞
ベルナール・トマン(日仏会館・フランス国立日本研究所所長)
吉川一義(シンポジウム学術責任者)