講師 : 辻村みよ子(東北大学名誉教授、弁護士)

会場

オンライン

定員

30

参加費

一般6,000円、日仏会館会員・日仏会館学生オンラインメンバーシップ4,000円

言語

日本語

主催

(公財)日仏会館

※お申し込み方法についてはこちらのページをご参照ください。

––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––

※チケットのお申込みは、2021年11月24日(水)12時より承ります。

※チケットの発売は 2022年1月20日(木)12時までです。定員に達しましたら締め切ります。

※本講座は、オンラインでのリアルタイム配信に加え、アーカイブ配信も行います。

視聴用URLを各回開催後、準備が出来次第お知らせいたします。
視聴可能期間は1ヶ月間となります。

なお、開催当日は、講義の後に質疑応答の時間が設けられる予定ですが、アーカイブ視聴でご覧いただけるのは講義部分のみとなります。
 

1789年人権宣言を、人権史、憲法史、ジェンダー論、家族論の視点から読み直し、①近代的人権の限界と21世紀的人権への展開、②フランス憲法史と人民主権論、③オランプ・ドゥ・グージュからパリテ法への展開と女性の政治参画、④パクスと家族の変容など、現代の諸課題について、日仏の比較を通して考えます。人権・主権論からジェンダー平等、夫婦別姓訴訟や同性婚訴訟まで幅広く検討するなかで、日本社会の重要課題を照射することを目指します。


第1回 2022年1月22日(土) 「フランス人権宣言と人権の歴史」 
・フランス人権宣言の成立と批判論の展開、日本への影響、人権の歴史、近代的人権と現代的人権、21世紀的人権へ……人権の歴史
・1789年宣言成立過程
・近代的人権への批判論
・グージュの女性の権利宣言
・日本国憲法への影響
・人権の展開、現代的人権・21世紀的人権

第2回 2022年1月29日(土) 「フランス憲法史と主権問題」 
・1791年憲法と1793年憲法
・ナシオン主権とプープル主権
・選挙権公務説と選挙権権利説
・20世紀の憲法と憲法院判決
・現行憲法規範としての1789年人権宣言

第3回 2022年2月5日(土) 「グージュからパリテまで―ジェンダー論の系譜」 
・フランス革命期のフェミニズム
・グージュの卓見
・クオータ違憲判決とパリテ
・ペア投票制と現状
・日本の政治参画とポジティヴ・アクション

第4回 2022年2月12日(土) 「フランスの家族論と社会の変容」
・フランス革命期の家族論
・1999年パクス
・2013年同性婚法
・生殖補助医療とhomo-parentalité
・日本の現状と課題――夫婦別姓訴訟、同性婚訴訟


〔参考文献〕
辻村みよ子著作集第1巻『フランス憲法史と立憲主義』信山社(2020年)
辻村みよ子著作集第2巻『人権の歴史と理論』信山社(2021年)
辻村みよ子著作集第3巻『国民主権と選挙権――「市民主権」への展望』信山社(2021年)
辻村みよ子著作集第4巻『憲法とジェンダー法』信山社(2022年1月刊行予定)
辻村みよ子著作集第5巻『家族と憲法』信山社(2022年5月刊行予定)
辻村みよ子『ジェンダーと人権』日本評論社(2008年)
辻村みよ子『選挙権と国民主権』日本評論社(2015年)
辻村みよ子『憲法と家族』日本加除出版(2016年)
辻村監訳(オリビエ・ブラン)『オランプ・ドゥ・グージュ―フランス革命と女性の人権』信山社(2012年)
「オランプ・ドゥ・グージュ資料館」ジェンダー法政策研究所

 

【講師プロフィール】

 辻村みよ子(つじむら・みよこ)

憲法学、比較憲法学、ジェンダー法学専攻。一橋大学大学院博士課程単位修得・法学博士。東北大学名誉教授、弁護士、ジェンダー法政策研究所共同代表、日仏会館評議員。
全国憲法研究会代表、ジェンダー法学会理事長、日仏法学会理事、パリ第2大学比較法研究所招聘教授、明治大学法科大学院教授を歴任。『フランス革命の憲法原理』(日本評論社、1990年)で第7回渋沢・クローデル賞受賞。
近著に、辻村みよ子著作集第1巻『フランス憲法史と立憲主義』、第2巻『人権の歴史と理論』、第3巻『国民主権と選挙権』(信山社、2021年)、辻村監訳『オランプ・ドゥ・グージュ』信山社(2012年)などがある。

 

 

 

 

日仏会館のイベント等活動は、個人会員・賛助会員の皆様のご支援で成り立っております。