2020年に創設50周年を迎えた日仏図書館情報学会の記念事業の一環として開催する講演会です。日仏とも所蔵資料のデジタル化作業自体はすでに軌道に乗り、提供方法も成熟してきた中で、新たな利用の拡大・掘り起こしや様々な利用者層を想定した利活用機能の工夫、さらなる魅力の創出戦略が求められています。それは、人々の知的空間を多様に変えていくチャレンジとも言えます。フランス国立図書館の電子図書館Gallicaの多彩で斬新なサービスを詳しく知り、日本におけるデジタルライブラリーの活動を踏まえて意見交換をする機会となることを目指します。
写真【フランス国立図書館】
【プログラム】
第1部
・主催者挨拶(日仏図書館情報学会会長 森村悦子)
・講演「Voyage au cœur de la stratégie de Gallica(Gallica-その戦略のゆくえ)」
講師:アルノー・ボーフォール氏 (フランス国立図書館副館長補(デジタル担当)、サービス・ネットワーク部長)
<講師紹介>
フランスの理工系グランゼコールであるエコール・ポリテクニーク出身で電気通信技術の専門家である氏は、ドキュマンタシオン・フランセーズにおいて出版、インターネットサイト運営、広報等のキャリアを経た後、2007年にフランス国立図書館に移り、現在、図書館サービス、ネットワーク事業、デジタルサービスという重要な3部門を統括している。2017年、レジオンドヌール勲章(Chevalier)を受勲。
フランス国立図書館の電子図書館Gallica
第2部
・コメンテータとの質疑応答、ディスカッション
コメンテータ:大場利康氏(国立国会図書館電子情報部長)
・参加者との質疑応答
<コメンテータ紹介>
1990年国立国会図書館入館。総務部企画課長在任中には「国立国会図書館ビジョン2021-2025-国立国会図書館のデジタルシフト」の取りまとめを担当する。2021年4月より現職。電子情報部では、資料デジタル化の推進、「JAPAN SEARCH」等の電子図書館サービスに携わる。デジタル関連の執筆・登壇多数。
国立国会図書館デジタルコレクション
JAPAN SEARCH
司会:大沼太兵衛氏(日仏図書館情報学会幹事、国立国会図書館電子情報部)
日仏会館のイベント等活動は、個人会員・賛助会員の皆様のご支援で成り立っております。