2022年度の日仏春秋講座では、日本とフランスにおける二人の偉大な人類学者、フィリップ・デスコラ氏と山極寿一氏による議論が交わされます。両氏の共通点は、アメリカインディアンの社会とゴリラに関する研究を通して、自然と文化について思案を重ねていることです。長年にわたる問いは、とりわけ環境問題や、より根本的に人間が環境に与える影響関係に及んでいます。このような影響により今日引き起こされる変容は、地質学上での新たな時代「人新世」を作り出すほど深刻なものになっています。本討論会では、メディアや研究で広く使われているこの概念の脱構築を試みます。
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