[開催日によって開催時刻が異なりますのでご注意下さい]
・17日(土)13時00分~18時00分
・18日(日)10時00分 10時30分~18時00分
※18日(日)の開始時刻が変更となりました。
写真 ©︎Parham Shahrjerdi
2021年8月に逝去したフランスの哲学者ジャン=リュック・ナンシー(Jean-Luc Nancy 1940-2021)の思想をめぐる学術シンポジウム。ナンシーは共同性の思想を刷新した哲学者として知られ、日本でも30冊以上の著書が翻訳されています。その思索はヘーゲル、カント、ハイデガーなどのドイツ近現代哲学の批判的な読解から、民主主義や共同性、コミュニズムに関する政治的考察、キリスト教の思想史的意義の再検討、そして、絵画や映画、ダンス、音楽などの芸術論と多岐に及びます。今回は日仏の研究者が共同して、ナンシー哲学の核をなす「共同性」「意味」「世界」などのテーマで発表と討議をおこないます。
【プログラム】
9/17(土)
13.00-13.15 開会の辞
13.15-14.25
西山雄二「遠くへの眼差し ジャン=リュック・ナンシーのヨーロッパ論」
柿並良佑「Mêmaltération——ナンシーという同の他化」
14.35-15.45
郷原佳以「途切れつつ続く流れ――ナンシーとブランショ」
松葉祥一「三〇年後の「政治的なもの」」
16.00-17.30
ボヤン・マンチェフ「思考の反乱、あるいは哲学の誕生」
ジェローム・レーブル「非人間的なものたちとの共存? ジャン=リュック・ナンシーにおけるエコロジーについて」
9/18(日)
10.30-11.40
渡名喜庸哲「ナンシーとレヴィナス sensについて」
市川崇「ナンシーとバディウ 存在・意味・出来事」
(休憩)
13.00-14.10
澤田直「ナンシーにおけるsingulier plurielについて なぜ複数の・・・があるのか、ひとつではなく」
合田正人「無限なものの水平圏内で(Im Horizont des Unendlichen)——彗星スピノザに感応するナンシー」
14.20-16.05
鵜飼哲「戦争、あるいは限界で生きることを学ぶ」
西谷修「哲学の転生、または分有の未来」
小林康夫「実存の縁で」
16.15-17.45
ジャン=クレ・マルタン「身体=物体(コルピュス)」
ジャコブ・ロゴザンスキー「共同体の不可能な可能性」
17.45- 閉会の辞