【報告者】合田正人(明治大学)、郷原佳以(東京大学)、市川 崇(慶應義塾大学)、柿並良佑(山形大学)、小林康夫(東京大学名誉教授)、ジェローム・レーブル(哲学者)、ボヤン・マンチェフ(新ブルガリア大学)、松葉祥一(同志社大学)、ジャン=クレ・マルタン(哲学者)、西谷 修(東京外国語大学名誉教授)、西山雄二(東京都立大学)、ジャコブ・ロゴザンスキー(ストラスブール大学)、澤田 直(立教大学)、渡名喜庸哲(立教大学)、鵜飼 哲(一橋大学名誉教授)

会場

日仏会館ホール・オンライン

定員

ホール70名、オンライン300名

言語

日本語、フランス語(逐次通訳あり)

主催

日仏哲学会

共催

(公財)日仏会館

協力

東京都立大学、慶応義塾大学

後援

脱構築研究会

お問合せ

脱構築研究会ウェブサイト、メール:ynishi@tmu.ac.jp

参加登録

[開催日によって開催時刻が異なりますのでご注意下さい] 

・17日(土)13時00分~18時00分

・18日(日)10時00分 10時30分~18時00分

※18日(日)の開始時刻が変更となりました。

 

写真 ©︎Parham Shahrjerdi

 

2021年8月に逝去したフランスの哲学者ジャン=リュック・ナンシー(Jean-Luc Nancy 1940-2021)の思想をめぐる学術シンポジウム。ナンシーは共同性の思想を刷新した哲学者として知られ、日本でも30冊以上の著書が翻訳されています。その思索はヘーゲル、カント、ハイデガーなどのドイツ近現代哲学の批判的な読解から、民主主義や共同性、コミュニズムに関する政治的考察、キリスト教の思想史的意義の再検討、そして、絵画や映画、ダンス、音楽などの芸術論と多岐に及びます。今回は日仏の研究者が共同して、ナンシー哲学の核をなす「共同性」「意味」「世界」などのテーマで発表と討議をおこないます。

 

 【プログラム】

9/17(土)

 

13.00-13.15 開会の辞

 

13.15-14.25

 

西山雄二「遠くへの眼差し ジャン=リュック・ナンシーのヨーロッパ論」
柿並良佑「Mêmaltération——ナンシーという同の他化」

 

14.35-15.45
郷原佳以「途切れつつ続く流れ――ナンシーとブランショ」
松葉祥一「三〇年後の「政治的なもの」」

 

16.00-17.30
ボヤン・マンチェフ「思考の反乱、あるいは哲学の誕生」
ジェローム・レーブル「非人間的なものたちとの共存? ジャン=リュック・ナンシーにおけるエコロジーについて」

9/18(日) 

 

10.30-11.40
渡名喜庸哲「ナンシーとレヴィナス sensについて」
市川崇「ナンシーとバディウ 存在・意味・出来事」

 

(休憩)

 

13.00-14.10
澤田直「ナンシーにおけるsingulier plurielについて なぜ複数の・・・があるのか、ひとつではなく」
合田正人「無限なものの水平圏内で(Im Horizont des Unendlichen)——彗星スピノザに感応するナンシー」

 

14.20-16.05
鵜飼哲「戦争、あるいは限界で生きることを学ぶ」
西谷修「哲学の転生、または分有の未来」
小林康夫「実存の縁で」

 

16.15-17.45
ジャン=クレ・マルタン「身体=物体(コルピュス)」
ジャコブ・ロゴザンスキー「共同体の不可能な可能性」

 

17.45- 閉会の辞

 

日仏会館のイベント等活動は、個人会員・賛助会員の皆様のご支援で成り立っております。