パリ日本文化会館では、昨年末より来春まで、「Un an avec Tora san」と題して、映画「男はつらいよ」全50作品を上映し、ブームを起こしています。この立役者となったクロード・ルブラン氏は、長年にわたり日本について研究し、伝え続けてきたジャーナリストです。とりわけ山田洋次監督作品には造詣が深く、昨年上梓した「Le Japon vu par Yamada Yoji」(山田洋次が見た日本:国内未翻訳)では、700ページ余りにわたって、その解説・分析をしています。今回は数多ある中からルブラン氏が選んだ「寅次郎 真実一路」を鑑賞(来場参加者のみ)の後、鼎談を行います。寅さんのユーモアは日本人だけに通用するのではなく、普遍的なものであること、また山田作品には、その穏やかさの下に、日本人が見過ごしている社会問題やそれらへの警鐘が張り巡らされていることを、日本を日本人以上によく知るルブラン氏がジャーナリストの視点で語ります。連日のフランス人観客の反応を体感するパリ日本文化会館館長の鈴木仁氏、ルブラン氏の長い友人であるTMF副会長の大野博人もともに、この新たなムーブメントについての見解を述べます。
・「寅次郎 真実一路」の鑑賞は来場者のみとなります。オンライン参加者は事前に任意の形で見ていただき、トーク部分よりのご参加となります。
※新型コロナウイルス感染症の感染状況により、開催方法を変更する場合があります。最新情報は日仏メディア交流協会ウェブサイトにてご確認ください。
【プログラム】
- 18:00~19:45(映画鑑賞:来場参加者のみ)
- 19:45~20:00 休憩・オンライン参加者エントリー
- 20:00~21:00 鼎談