本シンポジウムでは、欧州、とりわけフランスの山岳地帯のテロワール産品であるチーズの高付加価値化戦略と地域振興について議論します。日本においても2014年に地理的表示保護制度が導入されて以降、テロワール産品と農業景観とを結合したルーラルツーリズムについての研究が蓄積されてきました。食文化を通じた持続可能なツーリズム振興について、フランスとイタリアの事例に詳しい日仏の専門家と実務家の方々とチーズを手がかりに議論することは、農業と食、観光を軸にした脱炭素化社会の構想についても新しい発見が得られることでしょう。
プログラム
13:30 開会・あいさつ(帝京大学学術顧問廣田功教授)
13:40~14:00 フィリップ・ジャンノー「ヨーロッパのテロワール・チーズの戦略」
14:00~14:20 クレール・デルフォス「フランスAOCチーズのINAOへの統合:ワインとの比較から」
14:30~14:50 陣内秀信「日本のルーラルツーリズムの展開(イタリアとの比較から)」
14:50~15:10 木村純子「日本のGI産品について」
15:10~15:30 森崎美穂子「食文化を核としたルーラルツーリズムの日仏比較」
15:30~16:15 対談
山口潮久「チーズづくりにおける高品質化の取り組みと地域との共生」
本間るみ子「日本におけるフランスチーズの浸透と日本のナチュラル・チーズの現状」
16:15~17:15 パネルディスカッション
フィリップ・ジャンノー、クレール・デルフォス、陣内秀信、木村純子、本間るみ子、山口潮久
「報告を踏まえてのフランスの課題と現状、日本の課題と現状」
モデレーター:森崎美穂子
17:15 閉会・お礼の言葉
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