開催時刻が異なりますのでご注意下さい
初日 10月14日(土)14:00 - 17:40 / 二日目 10月15日(日)10:00 - 18:30
フランス語の発表(初日 ヴァンサン・ブランクール、アンドレ・ジョブ、二日目 ジル・フィリップ、クリストフ ・ビダン)には、日本語訳が配布されます。二日目のラウンドテーブルと質疑応答には同時通訳があります。
本シンポジウムは、第二次世界大戦中のフランス文学の転換点に関して、ジャン・ジロドゥ、ジャン=ポール・サルトル、モーリス・ブランショを中心に検討します。当時栄光の絶頂にいた劇作家・小説家ジロドゥに関して、いまだ大家となる前のサルトルとブランショは『シチュアシオンⅠ』と『踏みはずし』で重要な論考を発表しました。論点となったのは言語と言語に寄せるべき信頼の問題です。その背景には『タルブの花』でポーランが提起した問いがあります。以上を出発点とし、文学におけるレトリックと、レトリックへの異議提起としてのテロルの問題、作家たちが互いの著作と対話しながらいかに問いを立て、自らの言語観を鍛え上げていったかを見ることにします。
プログラム
▶10月14日(土) 14:00–17:40
14:00 開会挨拶
ジロドゥを巡って
1. 演劇
司会 : 田ノ口誠悟 (国際基督教大学)
14:10 間瀬幸江
「『ルクレチアのために』『シャイヨの狂女』の今日的意義―暗闇のなかの手つかずの可能性―」
14:50 中村典子
「ジロドゥの戯曲『エレクトル』とサルトルの戯曲『蠅』の比較における考察」
15:30 休憩
2. 言語
司会 : 間瀬幸江
15:50 田ノ口誠悟
「言葉、プロパガンダ、映画:ジャン・ジロドゥの言語観とその映画作品の関係」
16:30 ヴァンサン・ブランクール
「限界体験」への誘惑:ジロドゥの演劇における女性の登場人物とアイデンティティの境界」
17:10 アンドレ・ジョブ
「ジロドゥ:「疑いと不安のない」レトリック(C.E.マニー)?」
▶10月15日(日) 10:00~18:30
レトリックとテロル
司会 : 市川 崇
10:00 澤田 直
「サルトルの考えるテロ:シュルレアリスムからネグリチュードへ」
10:40 ジル・フィリップ
「ある挫折の解剖学―ポーランとブランショのあいだのサルトル(1945-1952)」
11:20 渡辺惟央
「ブリス・パランとジャン・ポーラン:「言葉の力」をめぐって」
12:00 休憩
司会 : 澤田 直
13:30 郷原佳以
「常套句の振動と揮発―ポーランからブランショへ」
14:10 市川 崇
「自由か死か―ブランショ の二つのテロル」
14:50 築山和也
「モーリス・ブランショの文学時評:ロートレアモンと小説の問題」
15:30 クリストフ ・ビダン
「ブランショ、ジロドゥ、サルトル--感性の問題」
16:10 休憩
16:30 ラウンドテーブルと質疑応答(*同時通訳あり)
18:00 閉会挨拶
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