ソブリン債務危機、英国のEU離脱、それに続くテロ攻撃、パンデミック、ロシアのウクライナ侵攻などの大きな出来事は、EUと、どの加盟国も単独では解決できなかった新たな国境を越えた課題に対応する能力を試されています。2024年6月の欧州議会議員選挙を目前にEUはどのように変わっていくのか、ジャン・モネ・チェア、EU法の権威であるアルベルト・アレマノHEC経営大学院教授の来日に合わせ、庄司克宏 慶応義塾大学名誉教授及び中西優美子 一橋大学教授を交えて今後の動向について討論します。
登壇者プロフィール
アルベルト・アレマノ
HEC Paris EU法ジャン・モネ チェア教授、 東京大学客員教授。ルモンド、ポリティコ、ブルームバーグ、ガーディアン紙にコラムを掲載し、定期的に公開討論に登壇。欧州連合司法裁判所の法務官、ニューヨークの弁護士。ハーバード大学ロースクール及び欧州大学院大学で法学修士号を取得、ボッコーニ大学で国際経済法の博士号を取得。European Journal of Risk Regulation (ケンブリッジ大学出版局発行) の創設者兼編集長、Journal of Consumer Policy 及び Revue du Droit de l’Union Européenne編集委員会メンバー。2015 年、ダボスの世界経済フォーラムにてヤング グローバル リーダーに指名された。
庄司克宏
1990年慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程単位取得退学。慶應義塾大学法務研究科教授を経て、慶應義塾大学名誉教授および中央大学総合政策学部教授。Jean Monnet Chair ad personam。専門はEU法・政策。著書として、『トランスナショナル・ガバナンス―地政学的思考を越えて』(共編著、岩波書店、2021)、『ブレグジット・パラドクス』(岩波書店、2019)、『欧州連合―統合の論理とゆくえ』(岩波新書、2007)他多数。
中西優美子
一橋大学大学院法学研究科教授。一橋大学大学院法学研究科修士課程終了後(1993年修士)、1993年~1998年ドイツ・ミュンスター大学留学(1995年修士、1998年法学博士)。雑誌『EU法研究』(信山社)の責任編集者。
(主要業績) 『法学叢書 EU 法』(新世社、2012 年)、『EU 権限の法構造』(信山社、2013 年)、同『EU 権限の判例研究』(信山社、2015 年)、同『概説EU環境法』(法律文化社、2021年)、 同『EU司法裁判所概説』(信山社, 2022年)。
アドリエンヌ・サラ
日仏会館・フランス国立日本研究所研究員(2019年~2023年)、東京大学社会科学研究所の客員研究員(2019年~2022年)。日本社会における法と正義の地位と役割の進化に関する研究を行っており、2023年9月から早稲田大学准教授およびIFRJ准研究員を務めている。
フランス語の情報は日仏会館・フランス国立日本研究所のページをご覧ください
【ご来場に際してのお願い】
次の方は来場をご遠慮ください
・37.5℃以上の発熱がある方
・咳、呼吸困難、全身倦怠感、 咽頭痛、倦怠感等の症状のある方
※上記と同様の症状がある方は入館をお断りいたしますので、ご了承ください。
【館内ご利用時につきまして】
・体調が気になる方や身近に感染者が出た方にはマスクの着用を推奨いたします。
・一定の距離がとれない会話の際にはマスクの着用を推奨いたします。