©ルワンダ南部ムランビの虐殺記念館(講師撮影)
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フランスはアフリカの旧植民地諸国との間で、独立後も強い結びつきを維持してきました。時に「フランサフリック」といった言葉で表現される密接な関係は、近年様々な形で見直しを余儀なくされていますが、その端緒となったのは今からちょうど30年前にルワンダで起こった大量殺戮(ジェノサイド)でした。内戦とジェノサイドを経てルワンダに誕生し、今日まで継続する「ルワンダ愛国戦線」(RPF)政権との間で、フランスは緊張に満ちた、紆余曲折の外交関係を切り結んできました。講演では、フランスとルワンダとの関係を振り返り、それがフランスの対アフリカ外交に持った意味を検討します。
講師プロフィール
武内進一
東京外国語大学現代アフリカ地域研究センター・センター長、教授。博士(学術)。日本貿易振興機構アジア経済研究所にて、1986年以来中部アフリカフランス語圏諸国の政治経済を中心に研究活動を行う。ルワンダ,ブルンジ、コンゴ民主共和国などで調査研究を実施。2017年より現職。主要著作として、『現代アフリカの紛争と国家―ポストコロニアル家産制国家とルワンダ・ジェノサイド』(明石書店、2009年)などがある。
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