フランスの数学教育はその指導内容を始め日本と随分異なります。日本は計算の習熟や問題解決を重視しがちですが、フランスでは理論的な側面がしばしば重視され、日本では大学に入らないと扱われないような概念が中等教育でも出てきます。本講演会では、リュック・トルーシュ氏に、こうしたフランスの数学教育の歴史的背景を、教育に関わってきた立場の異なる教育関係者たちとそこで形成されてきたネットワークに焦点を当ててお話いただきます。この基調講演と日本の専門家による日仏の事例報告を交えて、教育におけるネットワークの意義と課題についてグローバルな観点から議論します。
※本講演会はJSPS科研費 (21H00924) の助成を受け開催します。
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