2013年~2019年の7年間開催された「食文化講座」の復活版です。この間日仏会館内にあったビストロ「レスパス」が閉店したことで料理提供の条件が大きく変化したため、「学んで食べる講座」の基本コンセプトを維持しつつも内容を改めます。以前は各地域を順番に取り上げ、その食文化と料理の特徴を多面的に知り、味わいましたが、今後は特定の食材を取り上げ、同じ食材が各地域の様々な条件の違いから異なる味や料理として表現されることを学び、さらに試食を通じて地域ごとの味と料理の違いを体験します。この方法を通じて、地域間の味覚と料理の違いをより明瞭に知り、感ずることができ、さらにフランスの食文化の多様性と奥深さを学ぶことにつながります。今回は冬の魚の代表「鱈」を中心に取り上げる予定です。
講師プロフィール
廣田 功
東京大学経済学部教授・新潟大学経済学部教授、帝京大学教授・経済学部長等の後、2018年度より帝京大学学術顧問(現職)。専門は20世紀フランス経済史およびヨーロッパ統合史。若い頃から料理に興味を持ち、パリ留学を機にフランスの食文化史と地方料理を学ぶ。これまで日仏会館、新潟フランス協会、鎌倉日仏協会等で「学んで食べる食文化講座」を担当。
佐々木昭人
日仏会館「レスパス」元オーナーシェフ。宮内庁大膳課、渡辺誠氏の薫陶を受けフランス料理を学ぶ。宮内庁御用達店をスタートに、欧州での滞在を経て目黒「キャス・クルート」、日仏会館内「レスパス」を開業。現在は、ベジート事業、食サロンのコンサルティング、食の情報を発信、プライベートのフランス料理レッスンなどを行う。