全4回の連続講座です。
開催日時:2025年1月27日、2月3日、10日、17日(各月) 14:00-15:30(13:40頃開場)
家族間の権利義務を定める家族法は、民法の第4編「親族」・第5編「相続」です。1898(明治30)年に公布・施行された明治民法は、西欧民法とくにフランス法とドイツ法をモデルに立法されましたが、家族法部分は、「家」制度を創設して母法をずいぶん変形しました。戦後の民法改正は、「家」制度を廃止しましたが、まだ母法と異なる独特の特徴を維持しています。それが日本の家族にどう影響しているのか、立法から130年以上の歴史を振り返ってみてみたいと思います。
各回テーマ
・第1回:戸籍と民法・・・明治民法立法と戦後改革
・第2回:婚姻と離婚・・・協議離婚という制度
・第3回:親子・・・DNAの位置づけ
・第4回:相続・・・人の消失の清算方法
講師プロフィール
水野紀子
1955年生。東京大学法学部卒。東京大学助手、名古屋大学助教授・教授、東北大学教授を経て、2020年より白鴎大学教授・東北大学名誉教授。民法・家族法専攻。1996年の婚姻法改正要綱をまとめた法制審議会民法部会身分法小委員会幹事をはじめ、2024年2月までの家族法制部会委員まで、法制審議会各種部会に参加して家族法領域の民法改正の作業を行った。