日仏文化講演シリーズ第390回
フランスのサッカーは1998年の自国開催ワールドカップ初優勝以来、優勝2回、準優勝2回を誇る強豪ですが、移民問題などを反映する社会的側面も持っています。本講演では、その強さの核心、文化・社会的背景、日本サッカー強化のためのヒントなどについて解説いただきます。講師の陣野俊史氏は、作家で、大部の『ジダン研究』(カイゼン、2023)をはじめ、『フットボール都市論──スタジアムの文化闘争』(青土社、2002)、『サッカーと人種差別』(文春新書、2014)など社会・文化現象としてのサッカーに関する数多くの著作があります。
登壇者プロフィール
陣野俊史
作家、元立教大学特任教授。現代フランス文学を専門としつつ、現代日本文学、音楽、スポーツをめぐって、幅広い批評、研究、翻訳を行っている。著書に、『ザ・ブルーハーツ──ドブネズミの伝説』(河出書房新社、2016年)、『魂の声をあげる──現代史としてのラップ・フランセ』(アプレミディ、2022年)等。
塚本昌則
東京大学教授。著書に、『目覚めたまま見る夢──20世紀フランス文学序説』(岩波書店、2019年)、『写真文学論──見えるものと見えないもの』(東京大学出版会、2024年)。訳書に、エドゥアール・グリッサン『マホガニー──私の最期の時』(水声社、2021年)、『ドガ ダンス デッサン』(岩波文庫、2021年)等。
澤田直
立教大学教授。著書に『サルトルのプリズム』(法政大学出版局、2019年)、『フェルナンド・ペソア伝』(集英社、2023年、読売文学賞(評論・伝記賞))。訳書に、フィリップ・フォレスト『さりながら』(白水社、2008年)、ジャン=ポール・サルトル『イマジネール』(共訳、講談社、2023年)等。