日仏文化講演シリーズ第392回
日本では、女性の政治的・経済的・社会的地位の向上は大きな問題であり続けており、外圧による改革に期待をかけなければならない状況にあります。国連・女性差別撤廃委員会は、たびた び日本の女性の地位向上のための勧告を行ってきました。夫婦別姓問題の他、最近では、皇室典範における女性天皇の排除なども指摘されています。フランス等欧米との比較のな かで、日本社会における女性の地位について考え、女性差別撤廃条約の意義・仕組み・活動をご紹介頂き、女性差別撤廃委員会の勧告の意義を検討する機会とします。
登壇者プロフィール
林陽子
1956年生まれ。早稲田大学法学部卒業、1983年から弁護士。2004年から2009年まで早稲田大学法科大学院客員教授。2008年から2018年まで、国連の女子差別撤廃委員会の委員。2015年から2017年まで委員長を務めた。共編著書として、『女性差別撤廃条約と私たち』(信山社、2011年)、『どうする日本のジェンダー平等戦略』(信山社、2023年)等がある。