本イベントは、作品上映と講演で構成されています。
ジャン=リュック・ゴダール監督による『映画史』(1988-98)は、20世紀における「映画」と「歴史」をめぐる最大の問題作と言っても過言ではありませんでした。全8章、4時間半の断片によって構成された壮大な映画=歴史を83分に凝縮した本作は、2005年のカンヌ映画祭で特別上映され、ふたたび驚きをもたらしました。『映画史』のエッセンスであると同時に、新たな「映画史」を立ち上げるきっかけとなる作品として。今回は、この『映画史特別編』から、いま、なにを汲み取ることができるのか見てゆきます。
上映作品
『映画史特別編 選ばれた瞬間』Histoire(s) du cinéma - Moments choisis
(2002年 / フランス=スイス合作映画 / 83分 / 日本語字幕付)
監督・脚本・編集・出演:ジャン=リュック・ゴダール