日仏シンポジウム「芸術照応の魅惑5 ボードレール 詩と芸術」より
セッション「ボードレールの詩学(Ⅲ)」
発表:
オーレリア・セルヴォーニ(ソルボンヌ大学)「「未開人」をめぐる想像力―ボードレールと原始芸術」 00:22
畠山達(明治学院大学)「どのように詩は書かれるのか? 「屑屋たちの葡萄酒」の場合」 20:01
司会:
吉村和明(上智大学名誉教授)
講演日:
2022年6月19日(日)
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「一枚の絵の最良の解説は一篇のソネかエレジーかもしれない」とボードレールは言う(『1846 年のサロン』)。また、「詩人が批評家を宿していないことなどありえない」(ヴァーグナー論、1861 年)とも。彼のなかで詩人と批評家はどんなふうに一体をなすのだろうか。彼の見るところ、詩人と画家、それに作曲家は、「諸能力の女王」(『1859 年のサロン』)にしてあらゆる創造の本源とされる想像力の圏域をいかに共有するものなのか。形式も技法も異にする文学、美術、音楽はどのように浸透し合うのか。ボードレール生誕二百年の機会に、「芸術照応」のしるしのもとに企画される本シンポジウムは、彼のなかで詩と反省的思考が培い合うさまに新たな光を当て、この詩人=批評家の歴史的重要性と今日的インパクトを考量する試みである。
開催日:2022年6月18日(土)、19日(日)
主催:公益財団法人日仏会館
協力:日仏会館・フランス国立日本研究所
助成:公益財団法人石橋財団