参加費 1,000円(学生500円、会員無料)
講師 服部 英二(麗澤大学比較文明研究センター客員教授)
あの幾何学的フランス庭園は、17世紀、ルイ14世の天才的庭師、ル・ノートルによって創造されたとされる。しかしいかなる造形も突如として現れるものではない。既にバビロンに存在した「エデンの園=4分割庭園」が、イスラームの庭となり、アンダルシアで花を咲かせ、イタリア・ルネサンスの庭となると同時に東方ではムガール帝国が荘麗な庭園を創りだす。それらすべてに「エデンの園の地上での再現」の思想が見られる。この造形の情報がタベルニエという旅人によってル・ノートルに伝わった事実を検証することにより、ヴォ-・ル・ヴィコントやヴェルサイユの庭の十字形も理解される。 |