憲法を変えよう、あるいはその前段階として、長年にわたって培われてきた憲法に関する政府の有権解釈を変えようとする動きがあります。この講演では、憲法を変えること、憲法の有権解釈を変えることがどのような意味を持つのか、そもそも憲法とは何か、法の解釈とは何か等の問題について考えてみたいと思います。私が今年の2月14日付け朝日新聞朝刊に寄稿した原稿を素材とし、それを解説する形で話を進めて参るつもりですが、拙稿を予めお読みいただく必要はございません。
講師寄稿記事 2013年2月14日付朝日新聞「憲法、アメリカ、集団的自衛権」
(全2ページ
長谷部 恭男 (はせべ やすお)
1956年広島市生まれ。1979年東京大学法学部卒。学習院大学講師、助教授等を経て、1995年より現職。主な著作に『憲法と平和を問いなおす』(ちくま新書)、『憲法とは何か』(岩波新書)、『憲法のimagination』(羽鳥書店)、『法とは何か』(河出ブックス)等がある。